附会[語句情報] »
附会
「附会〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
附会の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
矢飛白の着物を年中着ていることになりました。つまりは顔の矢がすりを着物の矢飛白に
附会てしまったわけで、矢飛白の着物をきているから矢飛白お金というのだろうと、早呑....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
胸を灰だらけにして叫んだ。けれども、だいたいが真理などと云うものは、往々に、牽強
附会この上なしの滑稽劇にすぎない場合がある。しかも、きまっていつも、それは平凡な....
「無惨」より 著者:黒岩涙香
の怪筆を染め去年築地河岸海軍原に於て人殺のありしことを作り設け之れに探偵の事項を
附会して著作せし小説なり予本書を読むに始めに探偵談を設けて夫より犯罪の事柄に移り....
「人魚謎お岩殺し」より 著者:小栗虫太郎
に見やっていたが、 「いやいや、なんでもないのだよ。じつは、ちょっと他のものに、
附会けていたんだがね」 と何げなく云ったけれども、その眼はただならぬ暗色を湛え....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
ないから、何かの根拠はある名だろう。 日域に神童現れとは、実在の神童天草四郎に
附会したもの。山に海に白旗なびき、の海の方は当時続々来朝しはじめて、やがて通商を....
「バットクラス」より 著者:岡本かの子
言葉に魅着して本気で訪ねて来る連中がかなりある。だが客は多く亜米利加の家具月賦取
附会社の社長の一族や濠洲の女金貸等で、フランスの伯爵夫妻やスペインの侯爵一家など....
「奥羽地方のシシ踊りと鹿供養」より 著者:喜田貞吉
ところ例によって荒唐無稽の談に充たされてはいるが、しかもなおその因縁を念仏踊りに
附会したものの如く、彼らがもと俗法師の一種なる田楽法師の亜流として、その舞踊がや....
「炭焼長者譚」より 著者:喜田貞吉
こでだんだん家柄をよくしたくなって来る。氏族を改良したくなって来る。系図の一つも
附会しうる程の物識りも富の為には買収される。その筋々への運動等も、金が物言う習い....
「憑き物系統に関する民族的研究」より 著者:喜田貞吉
には同じ護法」とあって、これは大宝元年綸旨によって許されたとある。これらの文書が
附会もとより取るに足らぬものである事は明らかであるが、ともかく陰陽師や神子などの....
「手長と足長」より 著者:喜田貞吉
。後人奇として之を祀るといへり。 とある。大太郎法師と同じく、一つの巨人伝説の
附会したものである。 足長の神は他に所見が少いが、手長の神は各地に多い。延喜式....
「間人考」より 著者:喜田貞吉
、これは後世の賤者等が他の軽侮に対して自己を擁護すべく、往々にして種々の起原説を
附会しているのと同様に、必ずしも史実として信ずべき価値の乏しいものと解せられるの....
「法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
紀の如きすらそう手軽に披見しえたものではなかったが為に、真の古伝が失われて、牽強
附会の説の行われたのに不思議はなかった。かの平安朝頃における人々がいかに過去の史....
「本州における蝦夷の末路」より 著者:喜田貞吉
果して信ずべきものか否かは別問題として、奥州のこの一大豪族が、しいて名家の家柄に
附会することなく、どこまでも土人の後裔を以て任じておりますことは、見上げた態度だ....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
ります。とにかく仏法の好名題をいちいち煩悩の求むるところのものに配合して、種々|
附会の説明を施して居る。日本でも昔時真言宗において立川流というものが起って、陰陽....
「春泥」より 著者:久保田万太郎
そういわれると一※晩や三晩はざらにあけているから……そうして、また、それを役者の
附会、芸人としたらその位なことはあたりまえで、売れゝば売れるほどよけいうちを外に....