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「陋態〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

陋態の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
予が半生の懺悔」より 著者:二葉亭四迷
即ち大名誉心さ。……文壇の覇権手に唾して取るべしなぞと意気込んでね……いやはや、陋態《ろうたい》を極めて居たんだ。 その中《うち》に、人生問題に就て大苦悶に陥....
現代日本の開化」より 著者:夏目漱石
研究を積んで甲の説から乙の説に移りまた乙から丙に進んで、毫《ごう》も流行を追うの陋態《ろうたい》なく、またことさらに新奇を衒《てら》うの虚栄心なく、全く自然の順....
三面一体の生活へ」より 著者:与謝野晶子
事的施設に悪用せられ、学者までも国家の奴隷として戦争を弁護し助長するような倒錯的陋態を誘致し、芸術も仏蘭西や白耳義の名高い大寺の建物のように、国家と国家の狂暴な....
婦人の天職」より 著者:堺利彦
る将来の社会において、人みな生活の余裕を生じ、人と人と競争し、家と家と相隔つるの陋態を脱するをえば、自然の人情はここに油然としてわき起こり、余力多き婦人は必ず走....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
取りの、聖者気取りの穀潰しが、一人出来上る丈である。日本国民は、一時も早くそんな陋態から蝉脱して、一歩一歩向上の生きた仕事に従わねばならぬ。 次に『非命の死と....