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「降伏〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

降伏の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
将軍」より 著者:芥川竜之介
中に、気味の悪い反響を喚《よ》び起した。 「万歳! 日本《にっぽん》万歳! 悪魔降伏。怨敵《おんてき》退散《たいさん》。第×聯隊万歳! 万歳! 万々歳!」 彼....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
制度を肯定して、全然それに順応することが出来たとしても、それは女性が男性の嗜好に降伏して自分達自らを男性化し得たという結果になるに過ぎない。それは女性の独立では....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
ドイツが南下するや、仏軍は遂に抵抗の実力なく、名将ペタン将軍を首相としてドイツに降伏しました。 このように考えますと、今次の戦争は全く互格の勝負ではなく、連合....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
ら推察して、私は多分それに近いものか、または原子爆弾の第一号であると思っていた。降伏を選ぶか、それとも死を選ぶか? とトルーマンは述べているが、原子爆弾の成功は....
金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
えってなつかしかった。 しかし、彼は弱る心を奮い立たせ、いったん真佐子の影響に降伏して蘭鋳の素朴に還ろうとも、も一度彼女の現在同様の美感の程度にまで一匹の金魚....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ていた。住職の顔色の変ったのも、自分たちに鄭重な馳走をしたのも、無言のうちに彼の降伏を十分に証明していた。それでもおじさんは、まだよく腑に落ちないことがあった。....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
三十四年の秋に、同じく明治座で「源三位」を書いた。つづいて「後藤又兵衛」や「敵国降伏」や「ヱルナニー」が出た。 「素人の書いたものでも商売になる。」 こういう....
大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
れ、月世界上に置去りを食った火星人らは、全く元気を失いて、遂に全員十匹はわが隊に降伏せり、なお愕ろくべきことには、彼等は明瞭なる日本語を話すことを発見せり、わが....
」より 著者:海野十三
ことは極めて合理的だった。 斯くして、皮相なる科学は、遂に深刻なる人間性の前に降伏した。 高村町長は、自分の家が第三番目の落雷殺人の計画に挙げられていたと知....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
ていた高所に踏みとどまることを許さなくなった。彼はひざまずいて世俗的な疑惑の前に降伏し、それがためにベアトリーチェに対する純潔な心象をけがした。彼女を見限ったと....
西瓜」より 著者:岡本綺堂
不思議の暗合がたくさんあるからね。」 「そうかも知れないな。」 私もいつか彼に降伏してしまったのであった。西瓜の話はそれで一旦立消えになって、それから京都の話....
番町皿屋敷」より 著者:岡本綺堂
母が苦手であった。所詮頭はあがらぬものと諦めているらしく彼は伯母の前におとなしく降伏していると、真弓の裲襠姿はやがて再び乗物に隠されて、生肝でも取られたようにぼ....
式部小路」より 著者:泉鏡花
た。 「串戯じゃないまったくです、私は基督教になっても可い。今のその根岸の歌人に降伏をして、歌の弟子になっても構わん。どうかして治してやりたいじゃありませんか。....
飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
ず斯う云うのだ。」 「いや、解りました。よく解りました。」と、塚田巡査が先第一に降伏した。 「成程、然うかも知れませんねえ。」と、冬子も再び兄に反抗する勇気は無....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
んと努力したが、十一月二十一日その部将フンクがマキセン附近でダウンに包囲せられて降伏し、墺軍はドレスデンを固守し両軍近く相対して冬営する事となった。 ホ、一七....