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「限り無い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

限り無いの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
機関車」より 著者:佐左木俊郎
つもと変わっているだけだった。 吉田を送り出して部屋の中へ戻ると、彼女は急に、限り無い寂しさの中へ突き落とされた。彼女は自分を、再び、家鴨のいる池の中へ移され....
クチマネ」より 著者:海若藍平
春夫さんが机の上に袋をあけると、中から青だの赤だの白だの紫だの金だの銀だの、数限り無い南京玉が机上一面にバラバラと散らばって床の上にこぼれました。 「これ欲し....
高島異誌」より 著者:国枝史郎
、回顧すれば老僧の姿、又|※として消亡す。(下略)」 つまり恋しい笹千代も恩愛限り無い吉丸さえ、彼は失って了ったのであった。如何に彼が驚いたか、どんなに彼が悲....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
ぬ。 不幸にして美的百姓氏は、海上ならぬ陸上に居る。熱帯ならぬ温帯に居る。壮快限り無い甲板の驟雨浴に真似られぬが、自己流の驟雨浴なら出来ぬことは無い。やって見....
一足お先に」より 著者:夢野久作
石の名彫刻である。ラテン型の輪廓美と、ジュー型の脂肪美と併せ備えた肉体美である。限り無い精力と、巨万の富と、行き届いた化粧法とに飽満した、百パーセントの魅惑その....
無題」より 著者:宮本百合子
字分空白〕として立ち迷って居る響の影である。捕えれば消えも仕そうな陰影と陰影との限り無い錯綜である。その錯綜の産む気分である。そして、その気分は嘗て洛中に住む一....
蘇生」より 著者:豊島与志雄
或る距離を置いてそれをじっと見つめていると、それにもはや近づけないことを知ると、限り無い悲しみの情が湧いてきた。而も現在の事物が何というまざまざとした新らしさで....
猿の図」より 著者:三好十郎
れわれの罪に相応したものではありませんでした。そのことに対する私どもの感謝の念は限り無いものでありますが、それが限りないものであればあるだけ、それを此処で言葉の....