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「限定版〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

限定版の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
光と風と夢」より 著者:中島敦
十八巻のウェイヴァリ・ノヴルズと同じ様な赤色の装釘《そうてい》で、全二十巻、千部限定版とし、私の頭文字を透かし入りにした特別の用紙を使うのだそうだ。生前に、こん....
道標」より 著者:宮本百合子
た。そのデッサン集を伸子は見飽かなかった。マチス自筆の署名いりで、番号のはいった限定版であった。パリを出発する準備にいくらかずつ画集をあつめていた伸子は、他の三....
小泉八雲秘稿画本「妖魔詩話」」より 著者:寺田寅彦
トと並行した小泉一雄氏の邦文解説を加えさらに装幀の意匠を凝らしてきわめて異彩ある限定版として刊行したものだそうである。 なんといってもこの本でいちばんおもしろ....
業者と美術家の覚醒を促す」より 著者:宮本百合子
最近豪華版とか、限定版とか称する書籍を見る。少い部数で、一々本の番号を付し、非常に立派な装幀で、....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
つも困った気持になります。 あなたにお祝い何さしあげましょう。吉例にしたがって限定版の詩集一冊。それはもうきまっていますけれど。今年のは表紙が非常に軟かで、つ....
博物誌あとがき」より 著者:岸田国士
ある。ボナールの挿絵もこの版では原本から引き写すことにした。 さきに、若干部の限定版を作ったが、それには明石哲三君が特別に描いてくれた絵を数枚入れた。念のため....
艶色落語講談鑑賞」より 著者:正岡容
本太郎の、げてもの味感が何ともありがたくなつかしくて、先年その回想の一文を説稿、限定版随筆集『寄席囃子』中へ収めたら、さっそく長谷川伸先生からお手紙を給わり、日....
わが寄席青春録」より 著者:正岡容
、戦争非協力文学のゆえをもって私が禁筆の厄に遭っていた時、結婚三周年記念私家豪華限定版の名に隠れて『寄席噺子』なる随筆集をせめても開版した時、彼女と同じ山口県の....
ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
。 ○一般の原書に脚注となっている原注をひとまとめに集めたのは、一九二七年発行の限定版の原書の形にならった。その理由は、長文の注を本文の中に挿入すると本文のリズ....