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陣地
「陣地〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
陣地の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「首が落ちた話」より 著者:芥川竜之介
――――――
十分ほど前、何小二《かしょうじ》は仲間の騎兵と一しょに、味方の
陣地から川一つ隔てた、小さな村の方へ偵察《ていさつ》に行く途中、黄いろくなりかけ....
「少年」より 著者:芥川竜之介
文字《いちもんじ》に敵の大将へ飛びかかった。敵の大将は身を躱《かわ》すと、一散に
陣地へ逃げこもうとした。保吉はそれへ追いすがった。と思うと石に躓《つまず》いたの....
「将軍」より 著者:芥川竜之介
、何ともその冗談《じょうだん》に答えなかった。
何時間かの後《のち》、この歩兵
陣地の上には、もう彼我《ひが》の砲弾が、凄《すさ》まじい唸《うな》りを飛ばせてい....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
兵線の突破を容易にするので、防者は数段に敵の攻撃を支えることとなり、いわゆる数線
陣地となりましたが、それでは結局、敵から各個に撃破される危険があるため、逐次抵抗....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
ぜだッ) 東山少尉は、不思議な軍隊を向うに廻して不審をうった。彼等は、こちらの
陣地を認めて、小銃を乱射し、手榴弾を投げつけた。小銃はとどいたが、手榴弾は、ずっ....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
れた。敵は、その怪奇なる身体をうごかしてカモシカ中尉と余モグラ一等下士の死守する
陣地に向い、いま果敢なる突撃を試みようとしている。この報告は、恐らくわが
陣地より....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
、地獄のような形相を呈していたが、その他の町では、土嚢の山と防空壕の建札と高射砲
陣地がものものしいだけで、あとは閉った店がすこし目立つぐらいで、街はやっぱり華美....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
街道を全速力で東へ走らせた。 あと一粁ばかりのところで、車はとめられた。そして
陣地がつくられ、車の上へ積んできた怪力線砲と、音響砲は下され、対空戦闘の用意はと....
「火星兵団」より 著者:海野十三
めて砲撃して来たんだな。こっちにゆだんがあった。おい、逃出すことよりは、敵の砲兵
陣地を探しあてることだ。早くいって、この砲弾を撃出している
陣地を探して来い」
「....
「空中漂流一週間」より 著者:海野十三
た。 上昇|延刻 その「火の玉」少尉は、その夜の九時、帝都北東地区の○○
陣地において、繋留気球に乗りこんだ。そのころ意地わるく南よりの風がかなりはげしく....
「空襲下の日本」より 著者:海野十三
、また面白い射的競技が見られるというものさ」 ――昭和×年五月、上野公園高射砲
陣地に於て―― 「今夜は、どうやらやってくるような気がしてならん」と高射砲隊長の....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
も撃墜さずにはおかない。他の敵機が横合からとび出してこようが、高射砲や高射機関銃
陣地に近づこうが、また地上とすれすれの低空飛行になろうが、どこまでも追って追って....
「空襲警報」より 著者:海野十三
しい。自転車のベルが、しきりと鳴りひびくのが、旗男の耳にのこった。 高射砲
陣地 高田の歩兵第三十連隊の本隊は、日本海を越えて其方面に出征していた。あとに....
「私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
つまずいたり、およそわびしいかぎりの光景であつたようだ。 幹の細長い木立の中に
陣地を構えた野砲兵が敵にむかつて盛んに砲撃をやつている。 一発うつたびに白い煙....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
ールの戦略的重要性を強調し、英国はインドの不安を抑え、豪州防衛のために戦略的側面
陣地価値ある同地を、近く要塞化すべきを断じたのであったが、この後、間もなく実現し....