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「除籍〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

除籍の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
虚構の春」より 著者:太宰治
思い、私めに顔たてさせ然るべしと存じ候。『われひとりを悪者として勘当《かんどう》除籍、家郷追放の現在、いよいよわれのみをあしざまにののしり、それがために四方八方....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
は、江戸方面からの人のうわさが桜田門外の変事を伝えた。 刺客およそ十七人、脱藩除籍の願書を藩邸に投げ込んで永の暇を告げたというから、浪人ではあるが、それらの水....
帰去来」より 著者:太宰治
のお母上様を思い、私めに顔たてさせ然るべしと存じ候。『われひとりを悪者として勘当除籍、家郷追放の現在、いよいよわれのみをあしざまにののしり、それがために四方八方....
悶悶日記」より 著者:太宰治
百五十万の遺産があったという。いまは、いくらあるか、かいもく、知れず。八年前、除籍された。実兄の情に依り、きょうまで生きて来た。これから、どうする? 自分で生....
平凡」より 著者:二葉亭四迷
ら、些《ちっ》とも不思議はないが、同時に両方に夢中になってる中《うち》に、学校を除籍された。なに、月謝の滞《とどこお》りが原因だったから、復籍するに造作《ぞうさ....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
こんどの話のようなことおこって、何といてよかったでしょう。国は寿の知らないうち、除籍する方法はないかと云った人だから、(この上迷惑を蒙らないための由、寿がどんな....
芳川鎌子」より 著者:長谷川時雨
いない。一日近親の者は寄集《よりあつま》って協議をこらした。そして結果は伯爵家を除籍して別家させなければなるまいという事になった。それから鎌子は世間から憎まれて....
」より 著者:神西清
何とも手の下しようなき次第であります。郡会事務局にては、該農民らはすでに郡会より除籍せられトムスク県下に籍を置くものなるを楯に給与を拒み、かつまた資金も無いので....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
最も古く非人の名称の物に見えている著しい例証は、かの橘逸勢である。彼は罪あって除籍せられ、「非人」と称せられた。無籍者になったのである。すなわち非公民の称であ....