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陰流
「陰流〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
陰流の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
刀《しない》を執《と》って、また三人の侍を打ち据えた。四人目には家中の若侍に、新
陰流《しんかげりゅう》の剣術を指南している瀬沼兵衛《せぬまひょうえ》が相手になっ....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
来、諸方を流転して、おちつかない日を送ること一年九ヵ月で、月並の文句ではあるが光
陰流水の感に堪えない。大久保へ流れ込んで来たのは十三年の三月で、もう一年以上にな....
「巌流島」より 著者:直木三十五
がたけんじゅさい》、神道一心流の櫛淵宣根《くしぶちのりね》、有馬流の有馬頼信、新
陰流の上泉伊勢守の如き剣豪が出て居るし、富田流から一放流の富田一放、長谷川流の長....
「浮雲」より 著者:二葉亭四迷
き出したが、さて木から落ちた猿猴《さる》の身というものは意久地の無い者で、腕は真
陰流に固ッていても鋤鍬《すきくわ》は使えず、口は左様《さよう》然《しか》らばと重....
「名人地獄」より 著者:国枝史郎
あった。武州|入間郡川越の城主、松平大和守十五万石、その藩中で五百石を領した、神
陰流の剣道指南役、秋山要左衛門勝重の次男で、十五歳の時には父勝重を、ぶんなぐった....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
。うっかりしていたら、まっぷたつになるところ。いまの居合斬《いあいぎ》りは柳生新
陰流《やぎゅうしんかげりゅう》の鷲毛落《わしげおとし》。これほどにつかえるやつは....
「郊外生活の一年」より 著者:岡本綺堂
震災以来、諸方を流転して、おちつかない日を送ること一年九ヵ月で、月並の文句ではあるが光
陰流水の感に堪えない。大久保へ流れ込んで来たのは去年の三月で、もう一年以上になる....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
神ぞや」 口ぐせに、彼のいうとおり、彼の居間の棚には、常に、伊勢守から受けた新
陰流の印可と、四巻の古目録とが奉じてあり、忌日には、膳を供えて祠ることも忘れなか....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
て振り返りざま払った刀は、確かに交わし得ていたのである。――それが京流にせよ、神
陰流にせよ、何流でもこれまでの既成剣法ならばそれで十分|外し得たといっていい。
....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
が、挙って、 「人物だ」 といった。 定評となってきた。 氏家孫四郎は、新
陰流をつかい彼が赴任して来るまでの、師範役であったが、巨星巌流のひかりに孫四郎の....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
ある。 いづこにも心とまらば棲みかへよ 長らへばまた本の古郷 は、上泉伊勢守の
陰流の秘歌として伝わっている。 それらの剣道の極意歌なるものは、輯めれば一集に....