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陸地
「陸地〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
陸地の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
化がかすかに山と海とをなでて通るばかりだ。長い長い海洋の生活に慣れた葉子の目には
陸地の印象はむしろきたないものでも見るように不愉快だった。もう三日ほどすると船は....
「高野聖」より 著者:泉鏡花
》えがなくば御僧《おんそう》とご一所《いっしょ》に。
快く頷《うなず》いて、北
陸地方を行脚《あんぎゃ》の節はいつでも杖《つえ》を休める香取屋《かとりや》という....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
かになる。やがて瀬は達せられる。君らは水の色を一目見たばかりで、海中に突き入った
陸地と海そのものの界とも言うべき瀬がどう走っているかをすぐ見て取る事ができる。 ....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
中に泥がたまったのを吐き出したのがだんだんに一つの島となり、それが生長してついに
陸地となったというのである。もっと独特な神話はイロケース人(Irokesen)に....
「海底都市」より 著者:海野十三
のようなものを作るつもりでしたが、工事があまり楽に行くので、急に設計替えとなり、
陸地をはなれること十五キロの地点を中心とした海底都市を作ることになりました。そし....
「恐竜島」より 著者:海野十三
夫フランソアとラルサンは行方不明だ。ともかく諸君の帰ることを我々は待っている。上
陸地点から動かぬことを約束する。おそらくこの便りは仕事を十二倍もする愛すべき小さ....
「火星探険」より 著者:海野十三
に輝いている。その他のところは、或いは白く、或いは黒く見えているが、黒いのは多分
陸地で雪のないところにちがいない。そしてその
陸地はいくつも点々として存在しそして....
「怪塔王」より 著者:海野十三
ことはない。全く不思議というよりほかはないのです。いつの間にか、あの大きな艦体が
陸地へひきよせられていたというわけです。まるで磁石に吸いよせられた釘のようなわけ....
「火葬国風景」より 著者:海野十三
いているものらしく、そこに見える外の風景には、広々とした海原が見渡された。そして
陸地は焦げた狐色をしていた。海に臨んでいるところは、断崖絶壁らしくストンと切り立....
「不周山」より 著者:井上紅梅
った。 しかしとうとう非常に静かになって、ただ以前の山のように高い大波があり、
陸地の所々に角立った巌頭が露出している。彼女が海上を眺むれば、ただ幾つもの山が奔....
「妖怪玄談」より 著者:井上円了
総、常、野、武、信の諸州にも伝播し、当年に至りては奥州に漸入するを見る。ひとり北
陸地方に、いまだその流行するを聞かざるなり。これによりてこれを推すに、このことは....
「穂高岳槍ヶ岳縦走記」より 著者:鵜殿正雄
っても、霽れそうもなければ、正午一行と別れ、予とフ氏とは、嘉門次父子を先鋒とし、
陸地測量部員の他、前人未知の奥穂高を指す。北の方|嶮崖を下る八、九丁で、南穂高と....
「西航日録」より 著者:井上円了
十三日、はじめてインド・フーグリ河口に達す。前日より海水ようやく泥土を含み、
陸地に接するを覚えしが、今朝に至り、海面一色黄濁に変じ、はるかに陸端を認むるを得....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
きな波に朝日の光がきらめき、信天翁が潮風に舞い飛ぶ。) 海鵝とは信天翁をいう。
陸地を離るること一千六百マイル以上の地点に来たり。インド洋の中心にありて、阿房鳥....
「押しかけ女房」より 著者:伊藤永之介
いる家の前庭を、三毛猫が音もなく横切つて行つた。 復員兵の多くは佐世保近くの上
陸地から自家に電報を打つたが、佐太郎は神経痛で足の不自由な老父をわずらわせる気に....