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陸揚
「陸揚〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
陸揚の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
聞き込み、その銭を一手に引受け海外の市場に輸出し大に儲けんとして香港に送りしに、
陸揚の際に銭を積みたる端船覆没してかえって大に損したることあり。その後カションは....
「火薬船」より 著者:海野十三
うちに皆出てこい」 倉庫の中は、もうほとんど一杯だったので、皆は、他の倉庫へ、
陸揚の貨物をはこんでいた。残っていたのは、後片附けと見張りのノーマ号の船員数名だ....
「地球盗難」より 著者:海野十三
か、それを思い出してみなさい」 「……籐で編んだ四斗樽よりまだ少し大きい籠を三個
陸揚げすることを頼まれたなア。持ち上げようとすると、それは何が入っているのか三人....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
《ハーモ・サムバ・チョウ》」を左に見、Zwagri《ツワグリ》 の大瀞をくだって
陸揚げしたものを、一路重慶へもちこむ新援蒋ルートだ。
折竹は、木戸からその報を....
「名人地獄」より 著者:国枝史郎
ヒラヒラと人が岸へ飛んだ。これが数回繰り返され、一百人あまりの人数が、海から岸へ
陸揚げされた。森田屋の部下の海賊どもであった。 賊どもは一団に固まった。真っ先....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
たる華麗なる舟。
メフィストフェレス。三人の有力者。
合唱の群
それ、
陸揚だ。
それ、もう著いた。
わが保護者に、
わが主に幸あれ。
(陸に上りて、....
「不在地主」より 著者:小林多喜二
│ │ 若し貴殿にして解決の誠意を示さざる時には、貴 │ │ 殿の荷物の「
陸揚げ」を絶対に拒否し、貴殿工場の │ │ ストライキ、貴殿発売商品の不買同盟....
「えぞおばけ列伝」より 著者:作者不詳
ンチトンチたちがやってきて,例の穴を発見し,前日のこともあるので,こんどは荷物を
陸揚げしないで,用心しいしい料理を食べ終った.食べ終って,船頭が容器に指をつっこ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
をつとめている。 船の甲板では七兵衛入道が、やがて総員上陸すべき人員の点検と、
陸揚げすべき資材の整理に大童《おおわらわ》となっている。 七兵衛のその後のいで....
「汽船が太平洋を横断するまで」より 著者:服部之総
結ぶ帆船洪水路を産み出した。シドニーでアルゴノーツとそのショベルとその長靴などを
陸揚げした船は、今度は空荷で一気に上海まで北上すればよい。神様でないマルクスに金....
「石狩川」より 著者:本庄陸男
たところであった。
貨物にした荷は潮水に浸されていた。それらは一旦《いったん》
陸揚げされた。ここにこうして滞在している間に、手入れの出来るものは手入れをした方....
「運命のSOS」より 著者:牧逸馬
役に立ちそうな男の船客に各受持ちを定めて命令を発したのだが、ポウシェン少佐は兵員
陸揚げなどで経験があるというので、救命艇の一つを預かって避難者の積込み方を監督す....
「名娼満月」より 著者:夢野久作
夕方呼子港へ這入った。そこで玄海丸を乗棄てた千六は巧みに役人の眼を眩まして荷物を
陸揚して、数十頭の駄馬に負わせた。陸路から伊万里、嬉野を抜ける山道づたいに辛苦艱....
「旅愁」より 著者:横光利一
流れだけではなかった。南蛮と直接貿易をしたフランシスコ宗麟が、初めて日本に大砲を
陸揚げして、彼の先祖の城を滅ぼした西の浦の入江も、すぐ真近の海べだった。この宗麟....