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陸稲
「陸稲〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
陸稲の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
うな垂れて草履ぼと/\懐手して本家に帰った。
屋敷のあとは鋤きかえされて、今は
陸稲が緑々と茂って居る。
わかれの杉
彼の家から裏の方へ百歩往....
「飛行機の下の村」より 著者:宮本百合子
ハッハッと笑った。 まわりの手入れの行届いた畑には、薯、菜、大根、黍《きび》、
陸稲なんかが育ってる。部落組合員は、経済恐慌と闘争の激化につれて「闘いのための生....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ずから周囲の人々の人情風俗がうつってくる。 新田《しんでん》の仁兵衛が高らかに
陸稲《おかぼ》の自慢をする、沢井の太平が大根の太いことを語ると、山崎の文五郎が刀....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
耕作の可能性がたしかです。ただ川がないから、水田は覚束《おぼつか》ないと思うが、
陸稲及び麦、しからずば蕎麦《そば》などは出来ましょう。そのほかに、この地特有の食....
「百姓弥之助の話」より 著者:中里介山
ける収穫を概算して見ると次の様な事になる。 小麦 約十二俵 大麦 十俵
陸稲┌糯《もち》 六斗五升 └粳《うるち》 五石 馬鈴薯 約四百貫 玉蜀黍....
「植物医師」より 著者:宮沢賢治
(居座《いずま》いを直し身繕《みづくろ》いする)「はあ。」 農民一(登場 枯れた
陸稲《おかぼ》をもっている)「稲の伯楽《ばくろう》づのぁ、こっちだべすか。」 爾....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
じゃ切るのに骨が折れるのではないかとさんざんのお叱言、上餅は早く固くなるもので、
陸稲の粗悪な餅はいつまでもやわらかで伸びるものですが、安値な大福餅が夜になっても....
「或る農学生の日誌」より 著者:宮沢賢治
。夕陽《ゆうひ》になんか照《て》らされたらいくら立派だか知れない。 今日の実習は
陸稲播《おかぼま》きで面白《おもしろ》かった。みんなで二うねずつやるのだ。ぼくは....
「山茶花」より 著者:佐左木俊郎
平三爺は、病気で腰が痛むと言って、顔を顰めたり、自分で調合した薬を嚥んだりしていたのであったが、それでも、山の畠に、
陸稲の落ち穂を拾いに行くのだと言って、嫁のおもんが制めたにもかかわらず、土間の片....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
ス 仙台 ツクンヨン 下野河内郡 ゴトゴトゴイシ 常
陸稲敷郡 キタカタゴンズ 下総|北相馬郡 ホウセンツクツク 上総|....