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陸軍
「陸軍〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
陸軍の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
いではなかった。
旦那の牧野《まきの》は三日にあげず、昼間でも役所の帰り途に、
陸軍一等主計《りくぐんいっとうしゅけい》の軍服を着た、逞《たくま》しい姿を運んで....
「首が落ちた話」より 著者:芥川竜之介
早春の午前である。北京《ペキン》にある日本公使館内の一室では、公使館附武官の木村
陸軍少佐と、折から官命で内地から視察に来た農商務省技師の山川理学士とが、一つテエ....
「西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
寝台は、勿論皆売切れている。本間さんはしばらく、腰の広さ十|囲《い》に余る酒臭い
陸軍将校と、眠りながら歯ぎしりをするどこかの令夫人との間にはさまって、出来るだけ....
「少年」より 著者:芥川竜之介
六 お母さん
八歳か九歳《くさい》の時か、とにかくどちらかの秋である。
陸軍大将の川島《かわしま》は回向院《えこういん》の濡《ぬ》れ仏《ぼとけ》の石壇《....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
る。その他の知識や訓練は何も特に軍事教育を待った後に得られるものではない。現に海
陸軍の学校さえ、機械学、物理学、応用化学、語学等は勿論《もちろん》、剣道、柔道、....
「カインの末裔」より 著者:有島武郎
だけだったが、これは播種時《たねまきどき》から事務所と契約して、事務所から一手に
陸軍|糧秣廠《りょうまつしょう》に納める事になっていた。その方が競争して商人に売....
「追憶」より 著者:芥川竜之介
ったばかりか、東京のある聯隊の機動演習にも参加したものである。体操の教官――ある
陸軍大尉はいつも僕らには厳然としていた。が、実際の機動演習になると、時々命令に間....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
、英軍は本国へ逃げかえりました。英国が本気でやる気なら、本国などは海軍に一任し全
陸軍はフランスで作戦すべきであります。英仏の感情は恐らく極めて不良となったことと....
「陽炎座」より 著者:泉鏡花
へ出たんだそうです……長唄のお師匠さんの橋渡しで。 家は千駄木辺で、お父さんは
陸軍の大佐だか少将だか、それで非職てるの。その息子さんが新しい法学士なんですって....
「森先生」より 著者:芥川竜之介
りき。その時先生を見誤りしは、当時先生の面の色黒からざりし為なるべし。当時先生は
陸軍を退かれ、役所通いも止められしかば、日に焼けらるる事もなかりしなり。(未定稿)....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
議あるべきにあらず、いずれも同意を表したる中に、仏国公使の答は徳川政府に対しては
陸軍の編制その他の事に関し少なからざる債権あり、新政府にてこれを引受けらるること....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
は兵隊に行くのだから、いっそのこと軍人を少しやり、しかる後に早大に入ろうと思い、
陸軍士官学校を二回、海軍兵学校を一回受けたが、いずれも落第してしまった。早大志望....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
少し頑張って抗戦を持続したなら、日本の勝利は危なかったのではなかろうか。 日本
陸軍はドイツ
陸軍に、その最も多くを学んだ。そしてドイツのモルトケ将軍は日本
陸軍の....
「本所両国」より 著者:芥川竜之介
いたのは「お竹倉」に近い小泉町である。「お竹倉」は僕の中学時代にもう両国停車場や
陸軍|被服廠に変ってしまった。しかし僕の小学時代にはまだ「大溝」にかこまれた、雑....
「色盲検査表の話」より 著者:石原忍
まになっていました。 その後五、六年を経過して大正四年となりました。その頃私は
陸軍軍医学校に勤務いたしておったのですが、幸いにも
陸軍省から徴兵検査用の色盲検査....