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「陽子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

陽子の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
土曜夫人」より 著者:織田作之助
時の木崎の眼にははいらなかったに違いない。 なぜなら、木崎の視線はひたすら、辻陽子というダンサーの姿態や顔の動きを追うていたのだ。憑かれた眼にはそれだけしか見....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
、かなり形が大きいので、敵機とも見えた。どうぞ敵機であるようにと祈る。 ◯後刻、陽子が学校(山脇高女)より帰って来て、真赤になって敵機が落ちた事、それが途中で空....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
京日日新聞の従軍記者として満洲の戦地にあって、遼陽陥落の後、半月ほどは南門外の迎陽子という村落の民家に止宿していたが、そのあいだの事である。これは夕立というので....
明るい海浜」より 著者:宮本百合子
陽子が見つけて貰った貸間は、ふき子の家から大通りへ出て、三町ばかり離れていた。ど....
科学と文学」より 著者:寺田寅彦
的に設定されるまで、それからまた同じように電気も、光熱の輻射も化合の熱も、電子や陽子やあらゆるものの勢力が同じ一つの単位で測られるようになるまでに行なわれて来た....
海底都市」より 著者:海野十三
間の上を歩けなくなってしまうんです。人体を形成するあらゆる物質――すなわち電子も陽子《ようし》も中性子《ちゅうせいし》もみんな活動を極度に縮めてしまうので、人間....
ふしぎ国探検」より 著者:海野十三
おや、これはなにかしらん」 「それは水素の原子です。まん中のが水素の原子核です。陽子《ようし》ともいいます。そのまわりをまわっているのが電子です。電子は世の中で....
わが精神の周囲」より 著者:坂口安吾
の方は覚えていた。しかし、言葉がもつれていたという意識はない。 大井広介の娘、陽子ちゃんが遊びに来た。女房と多摩川へボートをこぎに行って、一泊した。すると翌朝....
長崎の鐘」より 著者:永井隆
と同じくらいと考えられる。 微粒子として飛び散るものは原子構成粒子たる中性子、陽子、アルファ粒子、陰電子や原子核の分割によってできた新原子および割れない元の原....
梟の眼」より 著者:大倉燁子
陽子は珍らしく早起きして、朝のお化粧もすませ、ヴェランダの籐椅子にながながと両足....
ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
も尽きるところはありますまい。その中の水素だけ取り出して考えても、それの原子核が陽子一個であるか、それに中性子が一個加わっているか、二個加わったものはないか、な....