陽焼け[語句情報] »
陽焼け
「陽焼け〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
陽焼けの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「狐の手帳」より 著者:田中貢太郎
人の話声がしているので、何人かが来ているだろうかと思ってあがった。父親の新三郎が
陽焼けのした顔をして火鉢の傍へ坐って老婆と話していた。 「やあ、お父さん」 「お....
「石狩川」より 著者:本庄陸男
じろじろと見つめられると麻裏|草履《ぞうり》の音もしのばせるような遠慮を示した。
陽焼けした大きな顔に浮べた愛そ笑いが横から見ると嘲笑《あざわら》いに見える。
「....
「地図にない島」より 著者:蘭郁二郎
」 中野は、望遠鏡から眼を離して圭さんをかえりみた。 圭さんは相変らず、その
陽焼けした顔に、一すじの表情も浮べないで 「うん……外人のだろう」 そう、気の....
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
中から裸体の壮漢が飛び出して来た。信濃の秋は寒いというに腰に毛皮を纏ったばかり、
陽焼けて赤い筋肉を秋天の下に露出させ自然に延ばしたおどろの髪を房々と長く肩に垂れ....
「日置流系図」より 著者:国枝史郎
いながら、季節は七月の夏だというに盲目縞の袷を一着なし、風呂敷包みを引っ抱えた、
陽焼けた皮膚に髯だらけの顔、ノッソリとした山男のようなそのお客様を見守った。 「....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
のは、尊うござんすからの」
「何、いってやがる。ところで、若旦那、すっかり、旅の
陽焼けがとれて、いい男っ振りに、又、戻りましたねえ」
小太郎は、微笑して
「深....