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陽物
「陽物〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
陽物の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
居る内にその人甦った、手足|圧《おさ》えられて詮術《せんすべ》ない、ところが虎の
陽物|翹然《にょっきり》口に近きを見、極力噛み付いたので虎大いに驚き吼え走ってそ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
ー・アメリカン》』巻二、頁九七には兎にも熟兎にも雌の吉舌《クリトリス》非常に長く
陽物に酷似せるもの少なからず、これより兎は半男女《ふたなり》といい出したと出づ。....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
ない。あの三諸山の神体は、角ある蛇だと云うではないか。あの常陸の夜叉大神は、男の
陽物だというではないか。伯耆美作では大猿を祭り、河内では河伯を崇めると云う。これ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
》と蛤《はまぐり》を贈りしを、山賤《やまがつ》輩何物と知らず村僧に問うと、竜王の
陽物、鬼の拳、手頃の礫じゃと教えたとある通り、件《くだん》の牝猴幼くて捕われ蟹を....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
は、伊太利RIVIERAの聖レモで、眼と声の腐った不潔な少女達が悪魔よけの陶製の
陽物と一しょに売ってる、羅馬皮に金ぴかの戦車を飛び模様に置いた手提をあけて、煙草....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
、字音で子午線と読んではたちまち鼠と馬を連想せず、午前午後と言ったって決して馬の
陽物と尻の穴を憶い出せぬで判る。かく十二禽から切り離して十二支の名目を作ったは支....
「文学以前」より 著者:豊島与志雄
の強族が襲って来るともいった。更に不幸な噂としては、イブン・サウドは敵弾のために
陽物を失い、もはや男ではなくなり、軍勢を指揮するどころか、何の役にも立たない者に....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
マの御本体を見せてもらった。いっぱんに白髯サマとか同系統の帝釈サマ聖天サマなどは
陽物崇拝とか歓喜仏のようなものを本尊にしているように云われているが、コマ神社の白....
「オシラ神に関する二三の臆説」より 著者:喜田貞吉
とともにもっぱらこれを祭るようになっている。その他|竈の神を祭る荒神棚に、木製の
陽物を供える習慣の地方の多かったのも、これを道祖神の信仰と混同した結果であろうと....
「三国志」より 著者:吉川英治
るや、大宇宙を飛揚し、そのひそむや、百年|淵のそこにもいる。――が、性の本来は、
陽物だから時しも春|更けて、今ごろとなれば大いにうごく。龍起れば九天といい、人興....
「性に関するアイヌの習俗」より 著者:河野広道
為にホパラタと呼ばれているものがある。男なら前をまくって着物をばたばたさせながら
陽物を露出し、女ならば後むきになって上身を屈め、着物をまくって陰門ができるだけ敵....