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隆鼻
「隆鼻〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
隆鼻の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「少女地獄」より 著者:夢野久作
た事は争われない。 私はそうした彼女の顔立をタッタ一目見た瞬間に、彼女の小鼻に
隆鼻術をやって見たくなったのであった。これくらいのパラフィンをあそこに注射すれば....
「暗黒公使」より 著者:夢野久作
す。眉毛も睫毛も……」 「ははは……。しかしあんなに高い鼻があったでしょう」 「
隆鼻術をされたのでございます。よく似合っておられます」 「……なるほど……それで....
「鼻の表現」より 著者:夢野久作
から見た感じなりと誤魔化そうと、明け暮れどれ位苦心惨憺しておられるか知れませぬ。
隆鼻術は、こんな方々のこんな心理状態が社会に鬱積して生み出した医道の副産物であり....
「天草四郎の妖術」より 著者:国枝史郎
達し葛の衣裳に袖無羽織、所謂童顔とでも云うのでしょう棗のような茶褐色の顔色。鳳眼
隆鼻。引き縮った唇。其老人の風采は誠に気高いものでした。 と、老人は一同を見渡....
「仇討姉妹笠」より 著者:国枝史郎
当中納言家もその選に漏れず、聡明にして闊達であり、それが風貌にも現われていて鳳眼
隆鼻高雅であった。 でも今は高雅のその顔に、苦悶の色があらわれていた。 「とに....
「印度の詩人」より 著者:国枝史郎
上に立った。磨いた銅のような美しい艶のある顔色肩にまで降りかかっている長髪、鳳眼
隆鼻、まことに神々しいほどの端麗さを備えた容貌がわたしたちの眼をみはらせた。彼は....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
いか、鬱陶しげに、やや顔を斜にして物をいうのも、正成の癖である。濃い眉毛と、高い
隆鼻が、横顔では、よけい目立つ。 そういう癖だの、また広い肩幅や長やかな手足が....
「俗臭」より 著者:織田作之助
政江はそのため一層醜くなった。つまりは、なか/\に暴挙であった。 かつて彼女は
隆鼻手術をうけたことがある。日本人ばなれする程鼻は高くなったが、眼が釣り上って、....