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隔日
「隔日〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
隔日の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「耽溺」より 著者:岩野泡鳴
も田島に対する僕の間接な忠告を伝えたくらいであった。しかし、その後も、毎日または
隔日には必らず会っている様子だ。こうなれば、男の方ではだんだん焼けッ腹になって来....
「黄鳥の嘆き」より 著者:甲賀三郎
」 「えゝ、太田さまから頂く薬でございました」 「薬は誰が貰いに行くの」 「私が
隔日に頂きに参ります。恰度その日の朝頂いて来たばかりでございました」 「他に薬は....
「蒲団」より 著者:田山花袋
。 空想から空想、その空想はいつか長い手紙となって京都に行った。京都からも殆ど
隔日のように厚い厚い封書が届いた。書いても書いても尽くされぬ二人の情――余りその....
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
さい、こんな風して。」 黒い髪の陰に濡れ色をした大きい目を見ながら、庸三は多分
隔日くらいにガアゼを取り替えに来て、ずうと子供の時から知ってでもいた人のように、....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
例によって御供をして荒戸の埠頭から新造の黒田藩軍艦|環瀛丸に乗り、十三日東京着。
隔日の御番(当番)出仕で、夜半二時迄の不寝番をつとめた。毎月お扶持方として金十五....
「怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
りません、私はそれが心配でなりません、それから藤田様から参りましたお薬は、どうか
隔日に召上って下さい」 飯「なんだナ、遠国へでも行くような事を云って、そんな事は....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
古川浩のところに事情を話して、差入れのできないことを言ってやってくれ。 手紙は
隔日でなければ書けない。余は明後日に。手紙は誰にも見せるには及ばん。さよなら。 ....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
いうのである。私はこの一同の案を容れるとともに、七時以後の時間を甲乙二班に分って
隔日交替とし、この時間における売上げの五分を、その日の当直店員に特別手当として支....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
上高の二分を分配する事に致しました。毎年四月とか年末の如き忙しい季節には、福袋が
隔日ぐらいに配られまして俸給の半額くらいに達します。従って店員は売上が福袋線を超....
「十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
か。何んだ、それだのに今になって」 大日坊は物々しい、白の行衣などを一着して、
隔日ぐらいにやって来て、お島の前で祈祷をした。 と、どうだろう、娘のお島は、そ....
「地上」より 著者:島田清次郎
土蔵付きの小さな別宅を貰って、そこに婆やと小娘とに傅かれて住んでいること、天野が
隔日に泊りに来ること、天野の勢力の偉大なことなどより外に詳しい冬子の生活は知りよ....
「漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
行。小石川同心町の住人代稽古に参り候。中々上手に御座候。何と申す人にや、大蔵省へ
隔日に宿直する人の由。修善寺は如何に候いしや。頓首。 七月二十三日金 ....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
であった。大阪朝日の待遇には余り平らかでなかったが、東京の編輯局には毎日あるいは
隔日に出掛けて、海外電報や戦地の通信を瞬時も早く読むのを楽みとしていた。 「砲声....
「拷問の話」より 著者:岡本綺堂
めた。係りの役人たちもあせってきたのであろう。かれは一日から八日までのあいだ殆ど
隔日の拷問をうけた。前後八回で、やはり笞打と石九枚ずつであった。越えて二十七日に....
「遁走」より 著者:葛西善蔵
関係者に紹介してくれて、生活の便宜を計ってやると言っていたのだ。 彼はほとんど
隔日には私を訪ねてきてくれた。そしていつも「書けたかね?……書けない?……書けな....