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障害
「障害〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
障害の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「冬」より 著者:芥川竜之介
シア人のかぶる帽子さ。」
しかし従兄の弟は従兄以上に「仕事師」だけにいろいろの
障害を見越していた。
「何しろこの間も兄貴《あにき》の友だちなどは××新聞の社会....
「妖婆」より 著者:芥川竜之介
た後で、いよいよ婆娑羅《ばさら》の神を祈り下し始めると、全く人間業では仕方のない
障害のあるのを知ったのです。が、その仔細《しさい》を申し上げるのには、今の世にあ....
「或る女」より 著者:有島武郎
聞かされれば聞かされるほど妬《ねた》ましさを増すのだった。自分の目の前には大きな
障害物がまっ暗に立ちふさがっているのを感じた。嫌悪《けんお》の情にかきむしられて....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
間に協力ということが欠けていたためにあまりはかばかしくはゆかなかった。その後この
障害が消失し、同時にまた科学のために尽くす研究者の数も、彼らの利器の数も矢つぎ早....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
恐るべき堕落であります。それで戦闘が思う通りにできないのです。ちょっとした地形の
障害でもあれば、それを克服することができない。 そんな関係で戦場に於ける決戦は....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
こうなったら、非戦闘員も、戦闘員もあるものか。男も女も無い。子供も老人もない。
障害者も病人もない。銃の引金を引く力の残っている者は、銃をとって前線に出ろ! 防....
「五色温泉スキー日記」より 著者:板倉勝宣
すっかり洗った心持ちである。昼からいよいよ練習にかかった。宿の前の一町ほどは何の
障害もない広場で、傾斜も自由に選べる。ことに雪にはだれの跡方もない。三人の庭であ....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
連絡がついていないことがよくあります」 「それは、どういうのですな」 「つまり、
障害をうけたとき、患部附近に、充血とか腫脹が起って、神経|細胞に生理的な歪みが残....
「空中漂流一週間」より 著者:海野十三
知します」 「ふむ、それは御苦労なことだ。では、しっかり頼むぞ」 田毎大尉は、
障害者となっても燃えるような戦闘精神が「火の玉」少尉の胸に宿っているのを知って、....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
させるべく努め、難解の書物を繙いて、推理を試みつつあったが、それでも通信は、何の
障害なしに、規則正しく現れた。斯うして書いた通信の枚数は沢山だが、それで少しも修....
「幸福な家庭」より 著者:井上紅梅
れはその縮少だと思えばいいだろう。あの時は晴れ渡った冬の日で、彼女は、俺がどんな
障害にも反抗し、彼女のためであったなら甘んじて犠牲になると云うのを聴いて、この通....
「雑文的雑文」より 著者:伊丹万作
制的にこれを館へ連行することであるが、この方法は法律的にも経済的にも心理学的にも
障害が多くて実行が困難であり、あまつさえもしもこちらより向こうのほうが強い場合に....
「妖怪談」より 著者:井上円了
すかなる力も大なるがごとく、遠き所のものも近きがごとく感ずるものは、他の騒然たる
障害のために覆われておったものが、その覆いから出でたのであるから、意外の感がする....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
いさまし 風穏やかなれども、海水波動をえがく。午後、小児の盲目競走および大人の
障害物競走あり。 二日、晴れ。晨起遠望するに、渺茫無涯の海天、断雲日面をおおい....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
伏せしめる事が出来た。 ベルギー方面に侵入した独軍また破竹の勢いでマース川の大
障害を突破して西進、特にアルデンヌ地方に前進した部隊は仏軍の意表に出でて五月十日....