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「隠し言葉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

隠し言葉の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
新生」より 著者:島崎藤村
」と書きつけたところもあった。二人の間には何時《いつ》の間にか種々《いろいろ》な隠し言葉が出来た。「創作」とか、「葡萄酒」とか。後の言葉は麺麭《パン》を主の肉に....
」より 著者:島崎藤村
に出たし、子供の着物も自分で畳んだ。 この私たちには、いつのまにか、いろいろな隠し言葉もできた。 「あゝ、また太郎さんが泣いちゃった。」 私はよくそれを言っ....
流線間諜」より 著者:海野十三
という。そうして皆が別々に、わけの分らぬことを叫んだが、どうやらそれはこの一団の隠し言葉であって自分の名乗をあげたものらしかった。 「着席!」 「右足のない梟」....
東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
語であります。日常用いる物から眼に付くような物はたいてい梵語でいう。それからまた隠し言葉にもある。学林の中であらわにいうと気の毒なことがある。例えば酒のことを般....
特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
と同類で、越中でトウナイというのもつまりは「十無い」で、「八」ということを避けた隠し言葉でありましょう。京都の東寺にも昔|散所法師というのがありまして、寺の境内....