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隠坊
「隠坊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
隠坊の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
おへびしずめの行を積んでいるのに、何をもったいないことをおっしゃいますか!」 「
隠坊屋《おんぼうや》の親類みてえな商売やっているくせに、みっともねえのぼせ方して....
「道連」より 著者:豊島与志雄
て吹き出されるというのだ。今考えると、それは或る人間の脳味噌かなんかで、火葬場の
隠坊達からひそかに手に入れて調製されてたものかも知れない。 母はその薬のことを....
「妖蛸」より 著者:田中貢太郎
て積みかさねた薪の上へ米の死骸が置かれた。それと見て人びとは念仏を唱えた。同時に
隠坊が薪に火を点けた。 火は薪から薪に移って往った。気の弱い女たちは遠くの方へ....
「放水路」より 著者:永井荷風
名木川の一支流が砂村を横断して、中川の下流に合していた事を知った。この支流は初め
隠坊堀《おんぼうぼり》とよばれ、下流に至って境川、また砂村川と称せられたことをも....
「特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
たのであります。このほかには陵戸というのがあります。すなわち墓守で、後世に云えば
隠坊の類です。この陵戸は屍体に触り、葬儀に預かるものでありますから、次に申す雑戸....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
れて、山陽道筋の茶筅に相対した類似のものだが、大和においてもかつて一種の警吏や、
隠坊のたぐいをハチヤと呼んでいたことから考えると、そしてそれがいわゆる唱門師の徒....