» 隠場

「隠場〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

隠場の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
星女郎」より 著者:泉鏡花
う。」 「怪しからん、」 と笑って、気競って、 「誰も山賊の棲家だとも、万引の隠場所だとも言わないのに、貴下が聞違えたんではありませんか。ええ、お先達?」 「....
山吹」より 著者:泉鏡花
し、とかねての念願を申出でまして、磔柱の罪人が引廻しの状をさせて頂き、路傍ながら隠場所の、この山崩れの窪溜へ参りまして、お難有い責折檻、苛責を頂いた儀でござりま....
甲州鎮撫隊」より 著者:国枝史郎
、俺の方が上手だろう――と思っているとお前が現われた。偉え! 眼が高え! 小判の隠場ア此処と眼をつけたんだからなア。…よし来た、そうなりゃアお互い相棒で行こう。....
血の文字」より 著者:黒岩涙香
ずなりしが是より猶も五分間ほど過せし後、目科は「さア時が来た」と云い余を引きて此隠場を出で一直線に藻西の店先に到るに果せるかな先刻見たる下女唯一人帳場に据りて留....
琥珀のパイプ」より 著者:甲賀三郎
んだ品を何処かに隠しているとしたら、彼が窃盗の嫌疑で捕われ再び放された時に、その隠場所へ心配して見には行かないでしょうか。それが兇賊の目的だったのです。岩見は何....
魔都」より 著者:久生十蘭
が、こう蛇の道へびでも恐れいる。こういう騒ぎになりますと、この家だけが唯一無二の隠場《トルウ》。……自分じゃたいへんにいい智慧のつもりで駆け込んでみると、あには....