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「隠謀〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

隠謀の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
海に生くる人々」より 著者:葉山嘉樹
計画が発表されると、同時に、ボースンと、今の大工、三上の三人は逸早《いちはや》く隠謀をたくらんでしまった。それは、伝馬を、どんどん漕《こ》いでって、上陸して直江....
語られざる哲学」より 著者:三木清
ができよう。私の失敗は遺憾《いかん》なく私のかくされていた虚栄心を暴露した。私は隠謀があばかれたもしくは野心がすっぱ抜かれた人のような心持で、腹立たしいそして不....
厳島合戦」より 著者:菊池寛
於て、無二の一戦を試みようとしたのである。 元就が厳島へ築城を初めると、元就の隠謀を知らない家臣はみんな反対した。「あんな所へ城を築いて若しこれが陶に取られる....
あめんちあ」より 著者:富ノ沢麟太郎
自身の周囲には、一種の羨望《せんぼう》と卑屈と冷淡と臆病とで組合せられた多角型の隠謀が散在していた。彼は自分の息を吐くにいい生活のなかに、かくも重苦しい重荷の存....
日本天変地異記」より 著者:田中貢太郎
垣が崩れ、諸大名の屋敷町屋が潰れたので、江戸の人心に動揺の兆があった。由比正雪の隠謀の露われたのは、それから中一年を置いた四年の七月であった。 万治二年二月に....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
。文盲。陽気。善良。貧乏。狡猾。野心。術数。議論。思潮。芸術。音楽。政策。叡智。隠謀。創業。経営。 これらの抽象名詞――露西亜人は国民性としてあらゆる抽象名詞....
臨時急行列車の紛失」より 著者:新青年編輯局
いたのだ。そうなれば、何かにつけて便利だろうと考えたから――例えばもし、我々の大隠謀が失敗に帰した場合彼等両名を射殺した上、書類を奪い取るのが彼の役になっていた....
新疆所感」より 著者:日野強
るカザク、ブルト、コーカンド等の部落を見て、もってすでにその有とす』云々。露国の隠謀を道破してあまりありというべし。李鴻章の如きは、露国の仮装的強硬の態度に辟易....
上海」より 著者:横光利一
行の自動車のマークを知っていて、取引銀行への現金輸送の自動車を襲うであろうという隠謀が、一人の行員の口から洩れ始めたことから発生した。 参木はこの噂を耳にする....