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雄偉
「雄偉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
雄偉の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
、笹川良一、古野伊之助、池崎忠孝、徳富蘇峰、大川周明、太田正孝、正力松太郎、横山
雄偉、児玉誉士夫 以上五十九名 ◯蘇峰翁の所感詩一篇あり 血涙為誰振 丹心白....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
らない筈だ」 「では私は勇士ではないのか?」 「光明優婆塞ならもっともっと風采|
雄偉であるべき筈だ」 「そう私は貧しげなのか?」 「お前は喪家の犬のようだ。お前....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
彼ヤイコクが五束もある鬚髯蓬々として胸に垂れ、素盞雄尊を見る様な六尺ゆたかな堂々
雄偉の骨格と悲壮沈欝な其|眼光を熟視した時、優勝者と名のある掠奪者が大なる敗者に....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
けの事実が氏郷の耳に入らぬ訳はない。 氏郷は前隊からの名生攻の報を得ると、其の
雄偉豪傑の本領を現わして、よし、分際知れた敵ぞ、瞬く間に其城乗取れ、気息《いき》....
「連環記」より 著者:幸田露伴
には自ら進んで神の犠牲となり、自己の血肉肝脳を神に献げるのを最高最大最美最壮烈の
雄偉な精神の発露として甘んずるのを純粋な道徳であるとする、従って然様して神に一致....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
起る) 淘去淘来海噬山(淘《ゆ》り去り淘り来《きた》り海、山を噬《か》む) 地形
雄偉冠東奥(地形の
雄偉、東奥に冠たり) ………………… 一字一句もまた、その....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
一 宇治山田の米友は、山形
雄偉なる胆吹山《いぶきやま》を後ろにして、しきりに木の株根《かぶね》を掘っていま....
「地上」より 著者:島田清次郎
であるのかと見上げた。広い額、のび/\と隆まり拡がった鼻、濃くて逞しい眉毛、――
雄偉な天野の一つ一つの相を乙彦も具えていた。ただその一つ一つが小さく、内から湧く....
「美の日本的源泉」より 著者:高村光太郎
のである。 天平盛期となるとまず東大寺三月堂の乾漆の巨像|不空羂索観音があり、
雄偉深遠で、しかも写実の真義を極めている。写実はすべての天平仏の美の根源であって....
「瀞」より 著者:佐藤垢石
五百尺の中ヶ岳が、屏風のように乗りだしていて、それから北方へ八海山、越後駒ヶ岳が
雄偉の座を構えて続いている。立秋を迎えれば山頂の気も、山村の気も澄んで、天はます....
「荘子」より 著者:岡本かの子
も抽んでて偉きく高く荒箒のような頭をぱさぱさと蒼空に突き上げて居た。別に鬱然とか
雄偉とかいう感じも無くただ茫然と棒立ちに立ち天地の間に幅をしている。こんな自然の....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
籌外には置かれないので、単にこの点だけでも『八犬伝』を古往今来の大作として馬琴の
雄偉なる大手筆を推讃せざるを得ない。 殊に失明後の労作に到っては尋常芸術的精苦....
「瘤」より 著者:犬田卯
自分の屋敷へ道場を建てて付近の青年に教えたり、自称三段のこの先生は五尺八寸という
雄偉なる体躯にものに興味を覚え、そして運動員として乗り出し、この地のいわゆる「猛....
「娘」より 著者:岡本かの子
五フィート、重量五貫目のスカールは、縦横に捌かれ、いま一葉の蘆の葉となって、娘の
雄偉な身体を乗せている。室子はオールでバランスを保ちながら、靴の紐を手早く結ぶ。....
「常に自然は語る」より 著者:小川未明
すらあとにとゞめない。時に、重々として、厚さを加え、やがては、奇怪な山嶽のように
雄偉な姿を大空に擡げて、下界を俯瞰する。しからざれば陰惨な光景を呈して灰白色とな....