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「雄壮〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

雄壮の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
西航日録」より 著者:井上円了
日上先照)(日のぼりてまず高山を照らす) 山頂の眺望実に壮快を極め、その光景の雄壮なること、島国人種の想像しあたわざるところなり。北方一帯はヒマラヤ連山をもっ....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
や秋冷を覚ゆ。 火輪蹴。 (船の外輪は海をけたてて波のまを走り、豪州の山の景色が雄壮であることをみる。景勝を探すにどうして吟詠のための杖を必要としようか、南半球....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
消えない内に、 「ンぶうッ――う、う、う」 と愛宕山の大サイレンが鳴り出した。雄壮というよりも、悲壮な音響だった。 東京市内の電灯という電灯は、パッと消えて....
人造人間事件」より 著者:海野十三
すか」 「ええええそうです。どうかしましたか」 「いや、今夜はお早智女史、いやに雄壮な声を出していましたネ」 「それはそうでしょう。戦争ものですからネ。緊張する....
机前に空しく過ぐ」より 著者:小川未明
した。たとえ、その光には、嚇々とした夏があり、楽しみの多き、また働き甲斐の多き、雄壮な人生が控えていたとはいえ。自分にとって最も、美しい幻の如く、若やかな、そし....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
にはネパール製の女神の獅子に乗って居る白色の置物あり、その傍の壁の柱には同国製の雄壮なる大獅子の面が掛けられてあります。 入口が二つありましてその二つの入口の....
社会時評」より 著者:戸坂潤
、高射砲の空砲の音までがラヂオで放送されたのであるが、そしてその合間合間に極めて雄壮な軍人や有志の講演が※まれていて私などは戦争というものが実に××××××仕事....
塩花」より 著者:豊島与志雄
かれていたが、これがたいへんよかった。青い鉢、苔むした土、大小五本の茎から出てる雄壮な葉など、見る眼に楽しかった。それをかこんで、いろいろなものが並んでいた。ビ....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
けない。人間の社会は、他の者よりも強い偉大な少数の人によって建てられたのだ。その雄壮な製作物を犬みたいな心を持った賤民《せんみん》どもから害されないようにするこ....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ブールボン公は兜の目庇《まびさし》に大きな百合《ゆり》の記章をつけていた。しかし雄壮たらんがためには、イヴォンのごとく公爵の兜をかぶるの要はなく、エスプランディ....
三四郎」より 著者:夏目漱石
然を翻訳すると、みんな人間に化けてしまうからおもしろい。崇高だとか、偉大だとか、雄壮だとか」 三四郎は翻訳の意味を了した。 「みんな人格上の言葉になる。人格上....
煩悩秘文書」より 著者:林不忘
お上りさんは、都へ来ると、誰しも、まず第一にこの橋を渡る。西のほうには千代田城の雄壮な眺め、物見の高殿、東の岸には、まるで万里の長城の酒庫の白壁がならび、そのむ....
ヤトラカン・サミ博士の椅子」より 著者:牧逸馬
。これは、何千年か昔のことでもあり、また、毎日の出来事でもあるのだ。 が、この雄壮な無限層塔の頂きには、ばびろにあと、アッシリアと、埃及《エジプト》と、羅馬《....
俳人蕪村」より 著者:正岡子規
き落せ大井川 芭蕉 五月雨をあつめて早し最上川《もがみがは》 同 のごとき雄壮なるものあり。蕪村の句またこれに劣らず。 五月雨の大井越えたるかしこさよ ....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ペンスのなかで。現実の形であらわれたかどうかは、勿論わからないことです。けれども雄壮に滔々とおちかかる滝の水のしぶきを体に浴びるように感じながらじっと見ている滝....