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「雄大〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

雄大の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
邪宗門」より 著者:芥川竜之介
どちらかと云えば、御気象の方で、大殿様のなさる事は、すべてが豪放《ごうほう》で、雄大で、何でも人目《ひとめ》を驚かさなければ止まないと云う御勢いでございましたが....
秋山図」より 著者:芥川竜之介
ようさえありません。こういうとただ華麗《かれい》な画のようですが、布置《ふち》も雄大を尽していれば、筆墨《ひつぼく》も渾厚《こんこう》を極《きわ》めている、――....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
)の強大な兵団をもってパリ西南方から遠く迂回し、敵主力の背後を攻撃するという真に雄大なものでありました(二五頁の図参照)。ところが一九〇六年に参謀総長に就任した....
新日本の進路」より 著者:石原莞爾
である。特にアメリカのごときは、ニウ・デイール、マーシヤル・プラン等の示すごとく雄大極まる統制主義の國家となりながら、どこまでもデモクラシーをのばしつつある。ア....
三角形の恐怖」より 著者:海野十三
たり喜ばせたりしました。あの陰気くさい塔の森さえ暴風雨の前に立つ巨人の像のように雄大に仰がれるようになったことでした。 私の長い話はこれで大体御しまいなのです....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
る。身心をすがすがしくして、神棚を仰いで祈念す。徹郎君を始め、富藤順大尉、武田光雄大尉等の武運長久を祈願す。 折から朝は赤飯そっくりの高粱入り飯なり。「これは....
白妖」より 著者:大阪圭吉
て、近代的な明るい自動車道を切り開き、昔風に言えば関銭を取って自動車旅行者に明快雄大な風景を満喫させようという趣向だった。だから南北約六|哩の有料道路は独立した....
山と雪の日記」より 著者:板倉勝宣
御嶽、八ガ岳の諸峰か。雲は肩の辺に渦を巻いて、動こうともしない。右手に近く乗鞍の雄大な尾根が、かば色にのさばっていた。相変らず、ぶよのなくねがのどかにする。山崎....
海底都市」より 著者:海野十三
目を見はった。 大きな硝子《ガラス》ばりの窓を通して、眼下にひらける広々とした雄大《ゆうだい》なる奇異《きい》な風景! それは、あたかも那須高原《なすこうげん....
恐竜島」より 著者:海野十三
恐竜の谷の上に出た。 「すばらしい眺めじゃないかケン、どうだこの朝日のかがやいた雄大な景観は、一カット行こうと思うよ」 「いいだろう。下からだんだん上にアップし....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
します。更に又何かの場合に神々がはげしい御力を発揮される場合には荘厳と言おうか、雄大と申そうか、とても筆紙に尽されぬ、あの怖ろしい竜姿をお現わしになられます。一....
映画と民族性」より 著者:伊丹万作
かということである。論者は簡単にいう。すなわち取材の範囲を拡張せよと。またいう。雄大なる構想を練れと。もちろんいずれも結構なる議論である。私にはこれらの意見に反....
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
三国志』の著者の沓の紐を解くの力もない。とはいうものの『八犬伝』の舞台をして規模雄大の感あらしめるのはこの両管領との合戦記であるから、最後の幕を飾る場面としてま....
白峰の麓」より 著者:大下藤次郎
た。振向いて見ると、富士はいつの間にか姿を出している。甲府盆地で見た時とは違って雄大の感がある。麓の方一条の白い河原は、富士川で、淡く煙りの立つあたりは鰍沢だと....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
号丘と呼ぶ。その西麓に港湾あり、これケープタウンなり。地形すでに奇観を呈す。その雄大なるは耶馬渓の遠く及ばざるところなり。あるいは交ゆるに白砂の雪のごときあり、....