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雄志
「雄志〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
雄志の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「厳島合戦」より 著者:菊池寛
。芸州神領表というのは、その辺一帯厳島の神領であったのである。 兎に角元就は、
雄志大略の武将であった。幼年時代厳島に詣で、家臣が「君を中国の主になさしめ給え」....
「川中島合戦」より 著者:菊池寛
では、わずか十数里である。常に武田の脅威を受けていては、謙信上洛の志も関東経営の
雄志も、伸すに由ないのである。今北信の諸豪が泣きついて来たのこそ、又とない機会で....
「運命」より 著者:幸田露伴
勝覧詩あり、後の好事の者の喜び読むところとなる。タメルランの後の哈里(Hali)
雄志無し、使を安に伴わしめ方物を貢す。六年、白龍庵|災あり、程済に還る。朝廷|密....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
に幽婉《ゆうえん》雅麗で、時や祐《たす》けず、天|吾《われ》を亡《うしな》う、英
雄志を抱いて黄泉に入る悲涼《ひりょう》愴凄《そうせい》の威を如何にも美《うる》わ....
「人魚謎お岩殺し」より 著者:小栗虫太郎
史においてすら、仄かではあるけれど、西班牙との密貿易の嫌疑が記されているように、
雄志禁じ難い不覊奔放の性格は、琉球列島の南|毛多加良島の南々東に、ささやかな一珊....
「秋の筑波山」より 著者:大町桂月
起たしむるの概あり。然れども、親朝の腐れたる心には、馬耳に東風、城陥りて、親房の
雄志終に伸びず。名文空しく万古に存す。 当年の関城主は誰ぞや。関宗祐、宗政父子....
「金山揷話」より 著者:大鹿卓
洲の奥地へ資源調査に乗り込んでゆき、飛行機が不時着したために匪賊の手にかかって、
雄志もろとも空しくなったりした。しかし、齢をかさねて社会に活動している者にしても....
「三国志」より 著者:吉川英治
なっているのを目撃して、関羽は、非常なおどろきと狼狽をおぼえた。 「ああ、平和は
雄志を蝕む」 彼は、慨嘆した。 見まじきものを見たように関羽はあわてて後苑の....