集まり[語句情報] »
集まり
「集まり〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
集まりの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「不思議な島」より 著者:芥川竜之介
もあります。殊に市《いち》の立つ日は壮観ですよ。何しろ近海の島々から無数の人々が
集まりますからね。……」
僕は老人のしゃべっている間《あいだ》に望遠鏡を覗いて....
「河童」より 著者:芥川竜之介
へや》には裁判官のペップや医者のチャックや硝子《ガラス》会社の社長のゲエルなどが
集まり、七色《なないろ》の色硝子のランタアンの下に煙草《たばこ》の煙を立ち昇《の....
「或る女」より 著者:有島武郎
のが見えた。それよりも……それよりもその影はそろそろと葉子を目がけて四方の壁から
集まり近づこうとひしめいているのだ。葉子はほとんどその死の姿を見るように思った。....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
ために、全然役に立たなくなったのは前にも言ったとおりだ。こらえ性のない人々の寄り
集まりなら、身代が朽ち木のようにがっくりと折れ倒れるのはありがちと言わなければな....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
るためにいくつかの中心のまわりに環状軌道を描くようになり、その中心には発光物質が
集まり、そのまわりを上記の第二第三の物質が旋転するようになった。それらの暗黒な物....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
組はドイツ、イギリス、それにフランスなど、みな相当なものです。とにかく偉い民族の
集まりです。しかし偉くても場所が悪い。確かに偉いけれどもそれが隣り合わせている。....
「世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
き延ばしたとも、或いはたがいに離れようとして徒らに力なくもがいている粗野な断片の
集まりとも見えた。唯どう考えても偶然としか思えないのは、この粗野な断片の一つのも....
「一老人」より 著者:犬田卯
一 「諸君! 我輩は……」 突然、悲憤の叫びを上げたのである。 ちょうど甥が出征するという日で、朝から近所の人達が
集まり、私もそのささやかな酒宴の席に連っていた。 障子の隙間から覗いた一人が「....
「沼畔小話集」より 著者:犬田卯
や親戚に葬式があっても気が向かなければ顔を出さなかった。女房たちの年に一度二度の
集まりにも姿を見せなかった。隠居家にひとり佗びしく生きていた老母――彼女の実の母....
「迷信解」より 著者:井上円了
び狂いけるを、ようやく取りとめ、組み伏せて『大般若』を繰り、『心経』を読み、大勢
集まりて一心に祈りければ、山々の天狗名乗りつつ退く。長老は無性になりぬ。そのとき....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
年一回大会議あり。これをコンヴォケーションという。そのときは各教区僧侶の名代人相
集まりて下院を組成し、教正は上院を組成して、諸事を議定するなり。スコットランド国....
「西航日録」より 著者:井上円了
北部はリーズ町を中心とし、英国中最も工業の盛んなる地にて、したがって豪商紳士多く
集まり、バルレー村のごときは、山間の渓流にそいたる一寒村に過ぎざるも、水力を応用....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
を祭り、あるいは壁上に神字を刻したるものを崇拝す。カントンの寺院の前には乞食多く
集まりて旅客を煩わす。ホンコンの人力はその色赤黒くして、おのずから一種の特色を有....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
労働評議会も相ついで脱退した。結局、日農を中心として中立的な労働組合と農民組合が
集まり、大正十四年十二月一日、東京神田のキリスト教青年会館で農民労働党の結党式を....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
和十四年三月十日、病気治療のため上京していた私は、協和会東京事務所で若干の人々の
集まりの席上で戦争論をやり、右の見解からする最終戦争の年代につき私の見解を述べた....