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集積
「集積〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
集積の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
が疑われる。何故ならば、私の個性は厳密に現在に執着しようとし、かかる生活は過去の
集積が私の個性とは連絡なく私にあって働いているというに過ぎないから。その上かかる....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
、そういうものが最も古い時代から太陽神ラー(Ra)の神殿に仕える僧侶たちによって
集積された。後にはまた他の神々の神殿にも天文学者等が仕えるようになり、彼らは『夜....
「化け物の進化」より 著者:寺田寅彦
科学のほうへ入り一半は宗教のほうへ走って行った。すべての怪異も同様である。前者は
集積し凝縮し電子となりプロトーンとなり、後者は一つにかたまり合って全能の神様にな....
「読書の今昔」より 著者:寺田寅彦
筋コンクリートでできた明き倉庫のようなものであったかもしれない。そうしてその中に
集積される材料にはことごとく防火剤が施されていたもののようである。 いずれにし....
「映画芸術」より 著者:寺田寅彦
フスに書いた覚え書き」によって撮影を進行させ、出たとこ勝負のショットをたくさんに
集積した上で、その中から截断したカッティングをモンタージュにかけて立派なものを作....
「科学論」より 著者:戸坂潤
の関係と、「科学の方法」のテーマとへ、移行する。 仮に、科学は知識の或る一定の
集積乃至組織化だと考えておいていいだろう。まず、ではその知識とは何かということに....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
に備われる宗教的本能が、いかに烈しく人為的の神学――無智と愚昧とがいつとはなしに
集積せる、嗤うべきドグマの為めに歪曲され、又阻害されて居ることであろう! 彼等は....
「地震雑感」より 著者:寺田寅彦
る。これが源因の第二段階である。例えば地殻の一部分にしかじかの圧力なり歪力なりが
集積したために起ったものであるという判断である。 これらの学説が仮りに正しいと....
「我が人生観」より 著者:坂口安吾
女をのさばらせると、さらに多くの男が泣くであろう、とか、田中家の財産は代々の罪の
集積であり、農民の膏血をしぼって得られたものであり、それへの反感であった、とか、....
「ローマ法王と外交」より 著者:国枝史郎
しかもその法王庁や、各国大公使の特殊的社交場であって、最も公平なる世界ニュースの
集積地たる以上は、公使を置いて以って我国現在及び将来の国威発展に資する必要がある。....
「人工心臓」より 著者:小酒井不木
くづく現代医学の力無さを痛感すると同時に、私たちの学ぶ医学なるものは、畢竟学説の
集積に過ぎぬのであって、実用とはよほどかけ離れて居るものだということを発見しまし....
「「黒死館殺人事件」著者之序」より 著者:小栗虫太郎
くなった。ともあれ、この一篇は、いろいろな意味からして、私にとると、貧しい理想の
集積とも云えるのである。 さて、此処で一言述べて置きたいのは、これまでも、頻繁....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
梓に上さんと欲せしこと、一日に非ざりしも、南船北馬暖席に暇なく、かつ二雪霜の間に
集積せるところは、尨然紛雑し容易に整頓すべからずして、自ら慚愧せざるを得ざるもの....
「胡瓜」より 著者:北大路魯山人
浸潤していかないので味が変わらないからである。 そういったコツは、万人の苦労の
集積から生み出されたものであろうが、そのコツを会得し、利用することはよいことであ....
「作家としての問題」より 著者:小川未明
当であります。今日の文化が、兎も角もこゝまで至ったのには、この向上生活のいたした
集積ともいうべきです。政治に依る強権は、一夜にして、社会の組織を一新することがで....