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雌黄
「雌黄〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
雌黄の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
ると、絵具皿は片端から引っくり返されて、九匹の蟹をかいてある大幅の上には墨や朱や
雌黄やいろいろの絵具を散らして、蟹が横這いをしたらしい足跡がいくつも残っていまし....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
と、その手はいつか去った。 その次の夜にも、又もや同じような手が出たので、公は
雌黄の水を筆にひたして、その手に大きく自分の書き判を書くと、外では手を引っ込める....
「枯菊の影」より 著者:寺田寅彦
見れば画いてみたい、新聞雑誌の挿画でも何でも彩色してみたい。彩色と云っても絵具は
雌黄に藍墨に代赭くらいよりしかなかったが、いつか伯父が東京博覧会の土産に水彩絵具....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
っている。蝋石の頭に獅子の鈕みを彫った印材のままのものがある。箱入の唐墨がある。
雌黄なんどの絵具類をまとめた袱紗包がある。そんなものが匣の大半を埋めていて、その....