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「離島〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

離島の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
恋を恋する人」より 著者:国木田独歩
き》仕候、両君の室《へや》は隣室の客を驚かす恐れあり、小生の室は御覧の如く独立の離島に候間、徹宵《てっしょう》快談するもさまたげず、是非|此方《このほう》へ御出....
蟹工船」より 著者:小林多喜二
菓子折を背負った沖売の女や、薬屋、それに日用品を持った商人が入ってきた。真中の離島のように区切られている所に、それぞれの品物を広げた。皆は四方の棚の上下の寝床....
半島一奇抄」より 著者:泉鏡花
ません。植木屋|徒も誘われて、残らずどやどや駆けて出る。私はとぼんとして、一人、離島に残された気がしたんです。こんな島には、あの怪い大鼠も棲もうと思う、何となく....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
―本年度朝日賞受領者の一人――も亦有名だ。九大の江崎悌三博士の『九州地方特にその離島の昆虫相の調査』には数年来、帝国学士院の補助をうけている。東北大の畑井教授の....
最古日本の女性生活の根柢」より 著者:折口信夫
る。 沖縄の記録を見ると、三百年前までは、巫女従軍の事実はしばしば見えている。離島方面では、島々の小ぜり合いに、こうした神意の戦争が、近年までくり返されていた....
海豹島」より 著者:久生十蘭
、若干の食糧を積んだ橇とともに島へ出発させた。 一、部下の復命を得次第、※々、離島して、一旦、敷香まで行き、そこから陸路帰庁するつもりで、船長室の煖炉の傍に坐....
環礁」より 著者:中島敦
な施術をする奇習が原因だろうという者もあるが、この習慣の本家たるトラック地方の諸離島では人口減少の現象が見られないのだから、この推測は当らない。他の島々に比べて....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
タウン、ホバート、オールバニー) 南アフリカ(ダーバン、ケープタウン) アフリカ離島(ラパルマ、セントビンセン) 英国(ロンドン、リバプール、ストラトフォード、....
山の人生」より 著者:柳田国男
ら立山方面、黒部川の入なども今はもう安全地帯のようであります。これに反して小さな離島でも、屋久島はいまなお痕跡があり、四国にも九州にももちろん住むと伝えられます....
木綿以前の事」より 著者:柳田国男
を地蔵様に供えようとする趣旨とには、偶然ならぬ共通があったのではあるまいか。遠い離島の神を祭る女たちが、かつて王廷から頂戴した数十枚の煙草の葉を、どうして消費し....