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離籍
「離籍〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
離籍の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「道草」より 著者:夏目漱石
証文にちゃんとそう書いてあるそうですから大丈夫間違はないでしょう」 彼は自分の
離籍に関した書類というものを見た事がなかった。 「見ない訳はないわ。きっと忘れて....
「野狐」より 著者:田中英光
畳間に、私の妻子を引取ろうというのも承知しないし、五十万円の離縁金で、すぐに妻を
離籍しろと強硬にいいはる。そこに、私は自分の子供たちの無心にオドオドしている姿を....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
た。ある大家では、籍まで入れて飼って居たが、交尾期にあまり家をあけるので、到頭|
離籍して了うた。其様な事で彼は甲州街道の浮浪犬になり、可愛がられもし窘められもし....
「明るい海浜」より 著者:宮本百合子
ながら、内心の思いに捕われていた。その朝彼女の実家から手紙を貰った。純夫が陽子の
離籍を承諾しない事、一人の女が彼の周囲にあるらしいことなど告げられたのであった。....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
ては、鶴見には一切知らされていない。この母親には鶴見が六歳の年に別れた。どうして
離籍されたか、それも知らされていない。町内にあった平河小学に入校した年である。そ....
「小知恵にとらわれた現代の法律学」より 著者:末弘厳太郎
頑として応じないので父親は憤慨して、一週間内に立ちもどるべし、しからざれば家から
離籍してしまうぞ、という最後通牒を発した。それにもかかわらず、その男が期間内に帰....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
が、実は小林であったか、淡島であったか、ハッキリしない処が椿岳らしくてイイ。この
離籍一条は後に譲るとして先ず淡島屋の祖先について語ろう。 淡島氏の祖の服部喜兵....