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難し
「難し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
難しの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「良夜」より 著者:饗庭篁村
ダルキ者なり、夜露にかかるは為悪し早く帰られたがよからん」との言に、「御注意有り
難し」と述べて左右に別れたれど予はなお橋の上を去りやらず。この応答に襟懐俗了せし....
「彼」より 著者:芥川竜之介
と云うよりもある恐怖《きょうふ》を感じていた。彼はその恐怖を利用し、度たび僕を論
難した。ヴェルレエン、ラムボオ、ヴオドレエル、――それ等の詩人は当時の僕には偶像....
「久米正雄」より 著者:芥川竜之介
と云うレストランに、久米とマンハッタン・カクテルに酔いて、その生活の放漫なるを非
難したる事ありしが、何時か久米の倨然たる一家の風格を感じたのを見ては、鶏は陸に米....
「西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
を得ず、立った後《あと》の空地へ制帽を置いて、一つ前に連結してある食堂車の中へ避
難した。
食堂車の中はがらんとして、客はたった一人しかいない。本間さんはそれか....
「伝吉の敵打ち」より 著者:芥川竜之介
ゃくしょう》めが、大胆《だいたん》にも□□□□□□□□□□□(虫食いのために読み
難し)とて伝三を足蹴《あしげ》にかけければ、不敵の伝三腹を据《す》え兼ね、あり合....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
るのは神経だけである」…… 姉は三人の子供たちと一しょに露地の奥のバラックに避
難していた。褐色の紙を貼ったバラックの中は外よりも寒いくらいだった。僕等は火鉢に....
「本所両国」より 著者:芥川竜之介
憶に残っているのでは一番|水嵩の高いものだった。江東橋界隈の人々の第三中学校へ避
難したのもやはりこの大水のあった時である。僕は江東橋を越えるにも一面に漲った泥水....
「竜」より 著者:芥川竜之介
が、恵印はまるで独り言のように、『はてさて、縁無き衆生《しゅじょう》は度《ど》し
難しじゃ。』と、呟《つぶや》いた声でも聞えたのでございましょう。麻緒《あさお》の....
「るしへる」より 著者:芥川竜之介
キヨダイジユニコタウルノゴ》―
一
破提宇子《はでうす》と云う天主教を弁
難した書物のある事は、知っている人も少くあるまい。これは、元和《げんな》六年、加....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
る。二千人の聴衆を前にして、私は当時酒田に君臨していた本間一族など地主の横暴を非
難し、小作民解放を説く大熱弁? をふるった。ところが二階から突然『そうだ』と叫び....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
分の魂と思って肌身に附けて居たのでした。 いよいよ私の病勢が重って、もうとても
難しいと思われました時に、私は枕辺に坐って居られる母に向かって頼みました。『私の....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
れざる海を進みゆく。 船夫は風に帆を張るすべを知れど 行方は何處とさだかには知り
難し。 農夫は心して土地の仕切り定めぬ、 さなくば光や空気と同じく持主は定め難か....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
、釈尊の如き聖者は、よく数千年の後を予言し得る強い霊力を有したのである。予言を批
難しようとする科学万能の現代人は、「天壌無窮」「八紘一宇」の大予言を、いかに拝し....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
が絶対的に必要である。仏の予言の適中の妙不可思議が私の日蓮聖人信仰の根底である。
難しい法門等は、とうてい私には分かりかねる。しかるに東洋史を読んで知り得たことは....
「活人形」より 著者:泉鏡花
めに死したるにあらで、何にかあるらん劇しき毒に中りたるなりとありけるにぞ、棄置き
難しと警官がとりあえず招寄せたる探偵はこの泰助なり。 泰助はまず卒倒者の身体を....