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難しい
「難しい〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
難しいの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
分の魂と思って肌身に附けて居たのでした。 いよいよ私の病勢が重って、もうとても
難しいと思われました時に、私は枕辺に坐って居られる母に向かって頼みました。『私の....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
が絶対的に必要である。仏の予言の適中の妙不可思議が私の日蓮聖人信仰の根底である。
難しい法門等は、とうてい私には分かりかねる。しかるに東洋史を読んで知り得たことは....
「薬草取」より 著者:泉鏡花
やかに、 「それでは、よくよくの事でおあんなさいましょうねえ。 でも何もそんな
難しい御山ではありません。但此処は霊山とか申す事、酒を覆したり、竹の皮を打棄った....
「雑文的雑文」より 著者:伊丹万作
はおしでないかぎりだれにもできることであるが、商売として口をきくことになると案外
難しいものである。早い話が不愉快な音声は困る。発音不明瞭は困る。小唄の一つも歌つ....
「妖怪談」より 著者:井上円了
ができます。しかし、一般の狐つきがみな、かように説明することができるということは
難しい。ある場合にはこんなもので、こんなものも世間には数多いことでございます。 ....
「画道と女性」より 著者:上村松園
若い女性の方の画家志願者を大分思い止まらしたことがある。 全く女性の画道修業は
難しい。随分言うに言われぬ忍耐が要る。私などにしても、これまでに何十度|忌ま忌ま....
「画筆に生きる五十年」より 著者:上村松園
戸絵の美人画を与えられたせいか、人物画が好きでした。けれど画学校では人物画は一番
難しいものとして、最後に教えることになっておりました。師の鈴木松年先生が私の心持....
「無題抄」より 著者:上村松園
ても言うに言われない妙味があり、その抑揚の味のよさを聞いて感心するばかりでなく、
難しいながらも自分でもやってみようという励みが出て来ます。 そうした励みの気持....
「空中墳墓」より 著者:海野十三
げ鞄に小さい包が二つ」 ここで私は黙り込んだ。不図眼をあげると根賀地が常になく
難しい面持をしていた。そして急に私を呼びかけたのである。 「先生。今度の事件ばか....
「電気風呂の怪死事件」より 著者:海野十三
やんなさい!」 だが、女房はその扉口に近く、警官や刑事らしい人々が数人、ひどく
難しい表情で突立っているのを認めると、何故か心怯えてゆく気にはなれなかった。 「....
「最初の印象」より 著者:大倉燁子
していられるのは当然なこと、これは事実だろうと思っていました。 それから大変気
難しい方だとも聞いていました。私は怖れをなして一度尻込みしてお目にかかりたいとい....
「蛇性の執念」より 著者:大倉燁子
一つの事件の解決がつくと、S夫人はまるで人間が変ったように朗かになる。それが
難しい事件であればあるほど、すんだあとは上機嫌だ。 「また何か変ったお話、聞かせ....
「情鬼」より 著者:大倉燁子
苦しめられたって仕方がないんだけれど――。僕が今、あなたと結婚することはちょっと
難しいという事は分っているんでしょう? ねえ、だからもう少し待って下さい。云い逃....
「深夜の客」より 著者:大倉燁子
りませんが、人の注意を他に外らせておいて、仕事をするのが得意ですから、脱獄もそう
難しい事ではありません、が、さて、脱獄しても、今度のような場合は、自分の力ばかり....
「鳩つかひ」より 著者:大倉燁子
。 「犯人は自動車で吾々の後を尾けていたんだ。皆の体が邪魔をして杉山氏を射つのは
難しいと知るや、車をぬきながらまずタイヤをピストルで撃ってその方に心を奪わせ、今....