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雪の花
「雪の花〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
雪の花の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
時は雪と成る、陰陽|凝《こっ》て雪となるものだわ、それに草木の花は五片《ごひら》
雪の花は六片《むひら》だから六《むつ》の花というわさ」 森「なんだかむずかしく....
「政談月の鏡」より 著者:三遊亭円朝
は実に不幸の娘であります。九ツも過ぎ、芝の大鐘《おおがね》は八ツ時でちらり/\と
雪の花が顔に当る処へ、向うから白張《しらはり》の小田原提灯を点けて、ドッシリした....
「籠釣瓶」より 著者:岡本綺堂
を過ぎる頃からまた陰《くも》った日がつづいて、藪入り前の十四日にはとうとう細かい
雪の花をちらちら見せた。 「今夜も積もるかな」 栄之丞は夕方の空を仰いで、独り....
「西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝」より 著者:三遊亭円朝
気の毒だと、真実者ゆえ心配しながら、鉄砲洲新湊町へ帰ろうと思いますと、ちらり/\
雪の花が降り出しまして、往来はぱったりと途絶え、夜も余程更けて居ります。川口町か....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
「まあ、いいやな。」 と、一尺ほどまた力を入れて右へ引いた戸の隙間から、頭へ
雪の花弁《はなびら》を被って、黒い影が前倒《のめ》るように飛び込んで来た。具足町....
「京の四季」より 著者:和辻哲郎
せる。楓の葉のない枝には、細い小枝に至るまで、一寸ぐらいずつ雪が積もって、まるで
雪の花が咲いているようである。その他、檜とか杉とか椎とか樫とか、一々雪の載せ方が....