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雪夜
「雪夜〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
雪夜の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「去年」より 著者:伊藤左千夫
調子に、撲殺の準備中であった。牛の運動場には、石灰をおびただしくまいて、ほとんど
雪夜のさまだ。 僕は主人の案内でひととおり牛の下見をする。むろん巡査がひとりつ....
「新版 放浪記」より 著者:林芙美子
肩に押されると
敏活なカメレオン達は
職工達の血と油で色どられた清算簿をかかえて
雪夜の狐のようにランチへ飛び乗って行ってしまう
表情の歪んだ固い職工達の顔から
....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
を出ていったことがわかる。女気のない部屋はどこにも赤い色彩《いろどり》を失って、
雪夜ひとしおの寒さが栄三郎の骨にしみる。
が、かれはもう悲しんではいなかった。....
「東上記」より 著者:寺田寅彦
く、父母の老い給いぬる今悲しかり。さては白湾子と共に名古屋に遊びし帰途伊勢を経て
雪夜こゝに一夜を明かせし淋しさなどもさま/″\偲ばる。草津の姥が餅も昔のなじみな....
「追憶の冬夜」より 著者:寺田寅彦
な思わぬ不用意の瞬間に閃光のごとくそれを感じるだけであろうかと思われる。 この
雪夜の橇の幻の追憶はまた妙な聯想を呼出す。父が日清戦争に予備役で召集されて名古屋....
「映画雑感(Ⅴ)」より 著者:寺田寅彦
想い出させるようなフランスの田舎の幻像がスクリーンの上を流れて行く、老人と子供が
雪夜の石段を下りて来る図や、密航船の荷倉で人参をかじる図なども純粋に挿画的である....
「放浪記(初出)」より 著者:林芙美子
肩に押されると 敏活なカメレオン達は 職工達の血と油で色どられた清算簿をかゝえて
雪夜の狐のようにヒョイヒョイ ランチへ飛び乗って行ってしまう。 表情の歪んだ固い....