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雪折れ
「雪折れ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
雪折れの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「報恩記」より 著者:芥川竜之介
いましょう。また実際三日目の夜《よ》には、囲いの行燈《あんどん》に向っていても、
雪折れの音のする度毎に、聞き耳ばかり立てて居りました。
所が三更《さんこう》も....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
死去す、断腸痛惜の至りなり、花を咲かす一歩手前にて、巨星の急逝は痛恨の次第なり。
雪折れの音凄じや大桜 享年四十六歳。 新探偵雑誌LOOKに、江戸川さんと共に....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
の秣場を取り締まっているような人であった。その地方にある山林の枯れ痛み、風折れ、
雪折れ、あるいは枝卸しなどの見回りをしているような人であった。半蔵らはこの客好き....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
だけでもすぐに言い当てるほど多くの鳥の名を諳記じていて、山林の枯れ痛み、風折れ、
雪折れ、あるいは枝卸しなどのことには精通していた。 いったい、こんな山林事件を....
「軽井沢」より 著者:寺田寅彦
へばりついてその重量でへし折られたそうである。こういう雪の山路に行き暮れて満山の
雪折れの音を聞くということは、想像するだけでも寒いようである。 ホテルの三階の....
「ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
ん。いろ鳥のいろいろに、稗粟を一つかみ、縁へ、供養、と思って、出て、雪をかついで
雪折れのした松の枝かと思う、倒れている人間の形を見つけて、吃驚して、さらさらと刻....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
いるらしい。 そこらは滅多に人も踏み入らなければ、かまう者もないとみえ、冬中の
雪折れやら朽葉やらまた、鳥の空骸やらが、農家の堆肥のように春とも見えず腐り積って....