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雪袴
「雪袴〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
雪袴の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「風の又三郎」より 著者:宮沢賢治
かな九月一日の朝でした。青ぞらで風がどうと鳴り、日光は運動場いっぱいでした。黒い
雪袴《ゆきばかま》をはいた二人の一年生の子がどてをまわって運動場にはいって来て、....
「緑の芽」より 著者:佐左木俊郎
ょっとここさ来《こ》うまず。」 菊枝は台所からおどおどしながら出てきて、窮屈な
雪袴《ゆきばかま》の膝を板の間に折った。 父親は、掌《てのひら》でぽんぼんと煙....
「風野又三郎」より 著者:宮沢賢治
かな九月一日の朝でした。青ぞらで風がどうと鳴り、日光は運動場いっぱいでした。黒い
雪袴《ゆきばかま》をはいた二人の一年生の子がどてをまわって運動場にはいって来て、....
「谷より峰へ峰より谷へ」より 著者:小島烏水
根を葺いて、その上に石コロを載せている、松林の間から、北の方に、藍※と透き通る、
雪袴を着けて、檜木笠を冠った女たちが、暑い日盛りを、林の中で働いている、林を出切....
「風流仏」より 著者:幸田露伴
二三服|馬士張りの煙管にてスパリ/\と長閑に吸い無遠慮に榾さし焼べて舞い立つ灰の
雪袴に落ち来るをぽんと擲きつ、どうも私幼少から読本を好きました故か、斯いう話を致....
「菜穂子」より 著者:堀辰雄
来た。 一丁ほど裏街道を行ったところで、傘を傾けながらこちらへやって来る一人の
雪袴《たっつけ》の女とすれちがった。 「まあ黒川さんじゃありませんか。」急にその....
「木曽御嶽の両面」より 著者:吉江喬松
、そのままぐっと幕を引いて下りてしまった。日除けの隙から覗いて見ると、紺絣の下に
雪袴といってこの辺の農夫が着けている紺木綿の袴ようなものを穿いて傘をさしている。....
「贋物」より 著者:葛西善蔵
している。藁沓を履いて、綿ネルの布切で首から頭から包んだり、綿の厚くはいった紺の
雪袴を穿いたり――女も――していた。そして耕吉の落着先きを想わせ、また子供の時分....