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雲井の雁
「雲井の雁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
雲井の雁の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「源氏物語」より 著者:紫式部
って行く声のほのかに聞こえたりすると、無邪気な人も身にしむ思いが胸にあるのか、「
雲井の雁もわがごとや」(霧深き
雲井の雁もわがごとや晴れもせず物の悲しかるらん)と....
「源氏物語」より 著者:紫式部
とがあっても伯父が哀願するのでなければ結婚はすまいと思ったことが忘られなかった。
雲井の雁の所へは情けをこめた手紙を常に送っていても、表面はあくまでも冷静な態度を....
「源氏物語」より 著者:紫式部
仲がいいのだし、大臣の趣味とよく一致した風流人だからね」 と言ったあとに大臣は
雲井の雁のことを残念に思った。そうしたふうにだれと結婚をするかと世間に興味を持た....
「源氏物語」より 著者:紫式部
いになってお話しなさりたいこともあるようです。 と書かれてあった。何であろう、
雲井の雁と中将の結婚を許せということなのであろうか、もう長くおいでになれない御病....
「源氏物語」より 著者:紫式部
源氏の姫君のこととして噂に聞くのを、非常に物足らず寂しく思っていた。妙齢に達した
雲井の雁の姫君は美しくなっていた。結婚もせず結婚談もなくて引きこもっているこの娘....
「源氏物語」より 著者:紫式部
迎えようと言って来る日までは昔の雪辱のために待っていたいと煩悶しているのである。
雲井の雁のほうでも父の大臣の洩らした恋人の結婚話から苦しい物思いをしていた。もし....
「源氏物語」より 著者:紫式部
手紙を差し上げるようになった。結局自分の疑いは疑いでなくなってゆきそうであると、
雲井の雁夫人が早くも観察していることにはばかられて、大将は小野の山荘を訪ねたく思....
「源氏物語」より 著者:紫式部
っている時でもあったから、姉君にも逢って、悩ましい気持ちの少し紛らすこともできた
雲井の雁夫人は、平生のようにすぐ翌日に邸へ帰るようなこともせず父の家の客になって....
「源氏物語」より 著者:紫式部
た貴公子に準じて見るほどの人もない世の中ではしかたがないと考えられるのであった。
雲井の雁夫人の生んだ娘たちよりも藤典侍にできた六女はすぐれて美しく、性質も欠点の....
「源氏物語」より 著者:紫式部
夜昼この家に来ていて、うるさい気もしながら心苦しい求婚者とは尚侍も見ていた。母の
雲井の雁夫人からもそのことについての手紙も始終寄せられていた。 まだ軽い身分です....
「源氏物語」より 著者:紫式部
、宮は六の君からお離れになりがたいふうで渋っておいでになった。今夜の来賓としては
雲井の雁夫人の兄弟である左衛門督、藤宰相などだけが外から来ていた。やっとしてから....