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雲居
「雲居〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
雲居の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
るが、人麿の歌の模倣ではなかろうか。 ○ 青駒の足掻を速み
雲居にぞ妹があたりを過ぎて来にける 〔巻二・一三六〕 柿本人麿 これもやはり人....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
の歌のところを出してくれた。そしてそのまま私の側についていてくれた。 「眉のごと
雲居に見ゆる阿波の山かけてこぐ舟泊り知らずも これは如何にもはろばろとした、寂....
「山越しの阿弥陀像の画因」より 著者:折口信夫
ある。 これで見ると、山の端に伸しあがった日輪の思われる阿弥陀の姿である。古語で
雲居というのは、地平線水平線のことだが、山の端などでも、夕日の沈む時、必見ること....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
九月二十三日の午後十時、師匠は、享年五十四でありました。 法名は、光岳院法誉東
雲居士、墓は下谷区|入谷町静蓮寺にございます。 これより先、師匠の病篤しと聞き....
「法然行伝」より 著者:中里介山
、この念珠で日夜念仏していたが誰れもこのことを知らなかった。処が或一人の修行者が
雲居寺にお通夜をしてまどろんでいると堂の前へ、無数の山伏が集って何か騒いでいる。....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
世治まり民安かれと祈るこそわが身に尽きぬおもひなりけれ 続後拾遺 ここにても
雲居の桜咲きにけりただかりそめの宿と思ふに 新葉集 都だにさびしかりしを雲晴....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
もない」 「お戯れを」 「ほんとだ、そこの軒桁を仰ぐがいい。わたしは吐雲斎だ、吐
雲居士という山家おやじにすぎんのだ」 なるほど軒の木額には、 吐雲窟 の三....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
られている。京にはうら若きお妃やら乳の御子もおわしたのだった。いやいやたれよりは
雲居の深きところでこの変を聞こし召された、父皇後醍醐のご感慨こそ、何とあったか。....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
は、禅林では愚堂を以て嚆矢とするといわれている。 また、当時の名僧大愚、一糸、
雲居などとも交わりふかく、戦国中御衰微の甚だしいうちに、怏々として御憂悶の深かっ....