零余子[語句情報] »
零余子
「零余子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
零余子の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「三四郎」より 著者:夏目漱石
うだ」と言う。見ると標題に大きな活字で「偉大なる暗闇《くらやみ》」とある。下には
零余子《れいよし》と雅号を使っている。偉大なる暗闇とは与次郎がいつでも広田先生を....
「自由画稿」より 著者:寺田寅彦
ある。 十一 毛ぎらい 子供の時から毛虫や芋虫がきらいであった。畑で
零余子《むかご》を採っていると突然大きな芋虫が目について頭から爪先《つまさき》ま....
「日輪」より 著者:横光利一
栗の梢の枝を撓めて音を立てた。 「大兄。」 野兎は※麻の幹に突きあたりながら、
零余子の葉叢の中に馳け込んだ。 「大兄。」 梟は木※苡の下を潜って青蛙に飛びつ....
「湯女の魂」より 著者:泉鏡花
たい草原の上を、貴方、跣足ですたすた参るんでございます。」 十 「
零余子などを取りに参ります処で、知っておりますんでございますが、そんな家はある筈....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
ている。 ヤマノイモもナガイモも共に蔓上葉腋にいわゆるムカゴ一名ヌカゴすなわち
零余子ができる。今これを採り集めて植えると幾らでも新仔苗がはえて繁殖する。またム....