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「電信機〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

電信機の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
人造人間殺害事件」より 著者:海野十三
らうけたので僕は早速《さっそく》、天井裏《てんじょううら》にもぐりこみ、秘密無線電信機の目盛盤《ダイヤル》を本部の印のところにまわしたところ、果して、一つの指令....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
機が熟してきたようであった。 飛行船隊を発見す 地下街の司令部では、印刷電信機が、リズミカルな響をあげて、各所の要地から集ってくる牒報を、仮名文字に打ち....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
ては全く無遠慮なアメリカ人であった。ともかくも彼は強い力で、その目的を果たした。電信機、機関車、救命船、掛け時計、農作機械、度量衡、地図、海図、その他当時の日本....
怪塔王」より 著者:海野十三
無線電信は、やはり帆村探偵が出したものであることがわかりました。どうしてまた無線電信機を手に入れたのかと、大尉はびっくり顔でありましたが、一彦の語るところによる....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
彼がいつも片手にぶら下げているペンキを入れた缶の底には、精巧をきわめた短波無線電信機がかくされてあったのである。 彼は苦心に苦心をして、いろいろなことを探っ....
変った話」より 著者:寺田寅彦
ぬ寝言にもならない活字の行列になってしまうのである。 この二十世紀の巧妙な有線電信機の生命となっている同時調節の応用も、その根本原理においては前記の古代ギリシ....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
は火もあり、机の上には何か記入しなければならない職務上の帳簿や指針盤の付いている電信機や、それから彼がさきに話した小さい電気ベルがあった。わたしの観るところによ....
色彩映画のシナリオ」より 著者:中井正一
は、ほんの二点の灯にしかすぎなかったが、小さな消えつつある電池によって点じている電信機に灯っていた「赤い色」であった。その赤い火が灯っているかぎり、ボートの乗組....
暗号舞踏人の謎」より 著者:ドイルアーサー・コナン
ち上って、盛んに手をもじもじさせながら室の中をぶらぶらと歩き出した。それから海底電信機式に、長い電報をかいた。 「もしこの返事が、僕の注文通りのものだったらワト....
南国太平記」より 著者:直木三十五
りができる。一刻の間に――」 人々は、斉彬の笑顔を凝視めたまま黙っていた。 「電信機、というもので、今、わしは、それを造らしておる。わしは、異国の事物を、悉く....
墓地展望亭」より 著者:久生十蘭
には、ただならぬ緊迫した空気がただよっていた。奥の丸卓では、電信兵がせわしそうに電信機の鍵をうちつづけ、重い靴音を響かせながら、伝令の兵士が絶えまなく出たり入っ....
藪の鶯」より 著者:三宅花圃
いうまでで。すこしも世界に利益を与えない。フランクリンは電気を発明して。それから電信機も出来。電気燈も出来。世界幾百の邦土。幾億の民生がみんなその利によることと....