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電話局
「電話局〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
電話局の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
「お舟は、ダンスホールがお休みになったといって帰って来たけれど、笛坊の方は、まだ
電話局から戻ってこないんだよ。いつもなら、もう疾くに帰って来てなきゃならないんだ....
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
っていたように、大江山課長が声をかけた。 「青竜王のいるところが分りました。いま
電話局で調べさせたんです。青竜王、いま竜宮劇場の中から電話を掛けたんです。私は青....
「蠅男」より 著者:海野十三
れはホテルの交換台からすぐに帳場をつながないで、一旦部屋から外線につないで貰い、
電話局から再び別の電話番号でこのホテルに懸け、一度交換台を経て帳場につないで貰っ....
「氷蔵の二階」より 著者:宮本百合子
見ず、言葉つきだけかげで聴くと、房は、疲れが分って気の毒な心持になった。志野は、
電話局の事務員であった。 仕度が出来ると、房は一閑張の机を電燈の下へ持ち出した....
「映画雑感(Ⅳ)」より 著者:寺田寅彦
は何かしら新しい趣向をして観客のどぎもを抜こうという意図が見られる。この映画では
電話局の故障修繕工夫が主人公になっている。それが友だちと二人で悪漢の銀行破りの現....
「金属人間」より 著者:海野十三
り、おそろしい奴がたずねて――」 電話は、そこでぷつりと切れた。そのあといくら
電話局に連絡しても、さっきの相手はふたたび出なかった。 通話はあきらめた。 ....
「空襲警報」より 著者:海野十三
ゃん。君が見えないので、どうしたのかと思っていた」 「あッはッはッ。姉さんが中央
電話局から帰って来ないので、心配だから行ってみたんだよ」 「どうだったい……無事....
「棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
び出してみても、ウンともスンとも云わなかった。 「これは困った。電話が通じない。
電話局は電源を切られたのにちがいない」 彼は仕方なく駅の方へ行ってみることにし....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
、あっちこっちあけて様子を見たら南の高村さんの屋根の裏がもう火の手です。やっぱり
電話局よ、白いからね、と見ているうちに火はひろがり外へ様子見に行った菅谷君の話で....
「話の種」より 著者:寺田寅彦
応として起るものだろうという。 新発明の耳喇叭 スウェーデン政府の
電話局で近頃発明された耳喇叭は交換手の耳にさし込んで通話をするためのものであるが....
「長崎の電話」より 著者:田中貢太郎
治四十三年の八月|比のことで、長崎への長距離電話は無論なかった。主人は気が注いて
電話局へ問あわしてみた。果して長距離の電話もなければ、今電話をつないだこともない....
「水晶の栓」より 著者:新青年編輯局
機の傍まで転がって行って、受話器を口に啣えて床の上に下ろし、それからアンジアンの
電話局へ救助を叫んだのだ。 ルパンが最前|艇の出るのを見送って内へ入る時驚かさ....
「上海」より 著者:横光利一
いったね。」 「そこがあたしたちにも分んなかったの。何んでも革命が起ると一緒に、
電話局と電信局とは政府軍と革命軍との争奪の中心点になったらしいのよ。だもんだから....
「早稲田神楽坂」より 著者:加能作次郎
いたのだが、いつかあの白い海鼠餅を組立てたような、牛込第一の大建築だという北町の
電話局の珍奇な建物の前をも過ぎ、気がつくともう肴町の停留場のそばへ来ていた。 『....