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震る
「震る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
震るの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「家」より 著者:島崎藤村
―有る、有る」 お種は口を尖らせて、激した調子で答えた。そして、ブルブル身体を
震るわせた。 「風向が変って来ましたぜ」と三吉は戯れるように。 「今度は俺の方へ....
「みちの記」より 著者:森鴎外
してあけたてす。山路になりてよりは、二頭の馬|喘ぎ喘ぎ引くに、軌幅極めて狭き車の
震ること甚しく、雨さえ降りて例の帳閉じたれば息籠もりて汗の臭車に満ち、頭痛み堪え....
「私の洋画経歴」より 著者:小野佐世男
がくひきずる令嬢がすごい顔をした大悪漢に、いまやあわやという大危険に小さな心臓を
震るわし本気になって心配をし、ニック・カーターという名探偵が現われてこれを救うと....
「あの顔」より 著者:大倉燁子
まして夜中伺いましたって、この御紹介状を差出したんですが、その手がまたぶるぶると
震るえて、その声ったらまるで泣いているよう、――」 博士はその紹介状を受取って....
「蛇性の執念」より 著者:大倉燁子
その一枚を持っていた人が、ここへ来たんでございましょうか?』 お梶さんは昂奮に
震るえて、その顔は真青になって居りました。 私はもう一度写真を見改めましてから....
「恐怖の幻兵団員」より 著者:大倉燁子
中にふいに飛び起きて、あたりをきょろきょろ見廻わすかと思うと、急に恐ろしそうに身
震るいして、机の下にかくれたりするんです。その時の顔の凄さったらありません。 ....
「俳句の作りよう」より 著者:高浜虚子
が聞こえているというのであります。 次には地震に移りましょう。 年玉にゆるく地
震る小家かな これは年玉の床の間か箪笥の上かに置いてあるのが、地震のために少し....