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「震蕩〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

震蕩の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
地球発狂事件」より 著者:海野十三
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黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
を投げた。 「ところが熊城君、ヘガール(衝を起したのだよ。つまり、人工的に迷路|震蕩症を企んだという訳で、勿論その結果、全身の均衡が失われたことは云うまでもない....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
は新英州の大学で神学を修めて居た。欧米大陸の波瀾万丈|沸えかえる様な思潮に心魂を震蕩された葛城は、非常の動揺と而して苦悶を感じ、大服従のあと大自由に向ってあこが....
今日の文学の諸相」より 著者:宮本百合子
記憶している。 ところがこの十二月は、夏から始まった挙国的な動きが社会の全面を震蕩させている最中で、文学についてかりに云うとすれば、それは猛烈に動いているとし....
草藪」より 著者:鷹野つぎ
ある時は態々私のベッドにも立寄って、その母は家主の白痴の老嬢が縁から転落して脳震蕩を発して急死したことを告げた。私はうっかりしていて、何んのために見ず識らずの....
だいこん」より 著者:久生十蘭
はあたしの邪推で、なにかの都合でひどい物忘れをしているのらしい。そういえば、激戦震蕩《シェル・ショック》症ということもきいている。いそがしいのでつい忘れるが、フ....
黒部川を遡る 」より 著者:木暮理太郎
跳ね返りながらたぎり落ちて来る黒部川の水声は、地響を打って、終夜私達の仮寝の床を震蕩していた。 三十一日。依然として天気模様は好くない。風の方向も不定である。....