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霊界
「霊界〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
霊界の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河童」より 著者:芥川竜之介
の手紙を――しかれどもこは幸いにも多忙なる諸君の関するところにあらず。今やわが心
霊界はおもむろに薄暮に沈まんとす。予は諸君と訣別《けつべつ》すべし。さらば。諸君....
「錯覚した小宇宙」より 著者:辻潤
広くいえば我々の目賭《もくと》する現象界はこのままでは到底解釈は不可能である。心
霊界があると信ずる方が理窟に合っている。一概に空想とか迷信とかいうが、全然根拠の....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
らゆる生ける存在にも覚醒と安息との期間が交互に周期的にやってくる。人間界の一年は
霊界の一日に当り、
霊界の一二〇〇年(この毎年が人間の三六〇年を含む)が神界の一紀....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
もの、即ち四次元の世界は分からないのです。そういうものがあるならば、それは恐らく
霊界とか、幽霊などの世界でしょう。われわれ普通の人間には分からないことです。要す....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
すからね。それが、昨夜の八時以前だったのです。その頃には既に津多子夫人は、遠く精
霊界に連れ去られていたのです。ですから、あの人こそ、ダンネベルグ夫人以前の……、....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
本物語は謂わば家庭的に行われたる
霊界通信の一にして、そこには些の誇張も夾雑物もないものである。が、其の性質上記の....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
冷たさ、咫尺を弁ぜぬ心の闇、すべてはただ人肉のうめきと、争いとであった。さすがに
霊界の天使達も、一時手を降すの術なく、覚えず眼を掩いて、この醜怪なる鬼畜の舞踊か....
「現代小説展望」より 著者:豊島与志雄
は全く同じ時刻でありました。 そしてこの、幼い時から透視的直覚力の強い女は、
霊界通信のこと、仏教の精霊のこと、ギリシャ神話のこと、自分の不思議な直覚的想像の....
「女性の諸問題」より 著者:倉田百三
しくは火山や深淵の側に立っているような、――つねに死と永遠と美とからはなれない心
霊界においての恋を生きる気でなければならぬ。 おん身はおん身の愛する者のために死....
「現代忍術伝」より 著者:坂口安吾
松を支え、半平たちから距てさせた。 「たとえ俗界にいかようなツナガリがあっても、
霊界は別儀であるぞ。不敬者め。静坐して、正宗の戻るまで、
霊界に思いを致しておるが....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
して帰った。一人じゃ生きて行けないから、大霊道士のところへころがりこんだ。道士は
霊界と自在に往来通話ができる人の由で、オトメは十年も昔から信心していた。教祖の膝....
「空間概念の分析」より 著者:戸坂潤
全く同じに空間に位置を占める。併し天使等は場処とか空間とかの観念を持たない。……
霊界の場処の変化は状態の変化に外ならぬ。何となれば茲では場処の変化は凡ての心の状....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
に再度の発作が襲ってきたので、テニソンの詩に現われてくる王子のように、わたしは幽
霊界をさまよっているような気になった。 総督邸では園遊会を催しているので、私た....
「憑き物系統に関する民族的研究」より 著者:喜田貞吉
う土蜘蛛がいたとあるのもこれである。これけだし祝部すなわち神と人との間に立って、
霊界との交通を掌る能力あるものが、土人すなわち地主側のものの後裔に多く存する事を....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
江教官の四元に住むものとして幽霊の事が何だかよく当てはまるような気がする。宗教の
霊界物語は同じ事であろう。 しかし我ら普通の人間には体以上のものは想像も出来な....