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霊神
「霊神〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
霊神の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「白蟻」より 著者:小栗虫太郎
ても明らかであるが、さらにその祝詞《のりと》は、馬の死霊に神格までもつけて、五瀬
霊神と呼ぶ、異様な顕神に化してしまったのである。 しかし、その布教の本体はと云....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
荒神のように、まぎれもなく異国伝来の系統を示す神の祠もある。十二|権現とか、神山
霊神とか、あるいは金剛道神とかの石碑は、不動尊の銅像や三十三度供養塔なぞにまじっ....
「古事記物語」より 著者:鈴木三重吉
る神さまが、天の上の高天原というところへお生まれになりました。そのつぎには高皇産
霊神、神産
霊神のお二方がお生まれになりました。 そのときには、天も地もまだしっ....
「谷より峰へ峰より谷へ」より 著者:小島烏水
、仏手柑のような御光が、黄色く焦げるようにさしている、路端に御嶽大権現だの、何々
霊神だのという、山の神さまや、行者の名を刻んだ石塔を見るにつけても、もう山国へ来....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
駄那羯礫迦国の城の東西に東山西山てふ伽藍あり。この国の先王がいかめしく立てたので
霊神警衛し聖賢遊息した。仏滅より千年のうち毎歳千の凡夫僧ありてこの寺に籠《こも》....
「大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
。 偶然にも平野町へ来ると六の日とみえて、ここも夜店で賑わっていた。平野町は御
霊神社をめぐる古来有名な夜店である。新旧二つの夜店が十文字に交叉するということは....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
国のしるし、取りも直さず富士のお山は、天御中主神《あめのみなかぬしのかみ》、高産
霊神《たかみむすびのかみ》、神産
霊神《かみむすびのかみ》の御三体の神様の分魂《わ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
した。 「南無飯綱大権現」 七兵衛がこう言って拝礼すると、 「南無甚内殿、永護
霊神様」 とがんりきが続けます。次にがんりきが、 「南無飯綱大権現」 と言って跪....
「勧善懲悪」より 著者:織田作之助
かったらしい。 お前が大阪から姿を消してしまってから二年ばかり経ったある日、御
霊神社の前を歩いていると、薄汚い男がチラシをくれようとした。 どうせ文楽の広告....
「妖怪学」より 著者:井上円了
いう。 (二一)旱魃の際、雨を祈る法 その法は、「皇皇上天照臨下土集地之
霊神降甘雨庶物群生咸得其所」(皇々たる上天、下土を照臨して、地の霊を集め、神は甘....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
、次第に、音吐をたかめて行った。 ソレ八幡大菩薩ハ 聖代|前烈ノ宗廟 源家中興ノ
霊神也 黒い霧のなかの者は、わからぬまでも、耳をすまし、気を澄ましあった。 ....
「山の人生」より 著者:柳田国男
巻」出雲の条に、「吾は是れ国つ神、号は脚摩乳、我妻号は手摩乳云々」。また「高皇産
霊神は大物主神に向ひ、汝若し国つ神を以て妻とせば、吾は猶汝|疎き心|有りとおもは....
「日本の伝説」より 著者:柳田国男
鎌倉権五郎景政が、後三年の役の手柄によって、拝領した領地であったといって、村の御
霊神社には景政を祀り、その子孫だと称する多田野家が、後々までも住んでおりましたが....
「本所両国」より 著者:芥川竜之介
達様」は残っているかも知れない。僕はまだ幼稚園時代からこの「伊達様」の中にある和
霊神社のお神楽を見物に行ったものである。なんでも母などの話によれば、女中の背中に....