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「霧氷〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

霧氷の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
アッタレーア・プリンケプス」より 著者:ガールシンフセヴォロド・ミハイロヴィチ
きたら、ひそりともしないのです。もっとも時たま冬のあらしがガラスを吹きやぶって、霧氷をいっぱいに含んだ身を切るような冷気が、円天井の下へどっと流れ込むときは別で....
春の大方山」より 著者:木暮理太郎
これからは路も明瞭である。十時頃大きな崖の縁に出た。来し方を顧ると、枝という枝を霧氷に飾られた大小二本の樅の間から、雲表に聳ゆる富士が笑ましげに孱顔を顕し、宛然....
英彦山に登る」より 著者:杉田久女
住は一層すばらしい。私は禰宜さんと一緒にあつい番茶をすすり、六助餅をたべながら、霧氷の話をきいた。 日輪は曇って、まだ二時過ぎたばかりなのに山頂は夕暮のように....
小爆発二件」より 著者:寺田寅彦
岩片があって、その表面には微細な灰粒がたとえて言えば杉の葉のように、あるいはまた霧氷のような形に付着している。それがちょっとつま楊枝の先でさわってもすぐこぼれ落....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
い設けぬヌーボー式の構造を見せると共に、普通、針金の太さを三尺にまでもして見せる霧氷というものがある。また太平洋から来る南風と、日本海から来る北風とが頂上で入り....
」より 著者:中谷宇吉郎
であって、落下の途中下面になった方だけに付いたものと思われる。冬の高山で見られる霧氷の場合にも、霧の粒は風上の面に多く附着することはよく知られている事柄である。....