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「露営〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

露営の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
本州横断 癇癪徒歩旅行」より 著者:押川春浪
から八里の山道を登って、今夜は海抜三千三百三十三尺、八溝山《やみぞさん》の絶頂に露営する積りである。そこで剛力を二人雇い、写真器械だの、天幕《てんと》だの二日分....
単独行」より 著者:加藤文太郎
三・〇〇スキー・デポ 五・〇〇穂高小屋 五・四〇スキー・デポ 八・〇〇唐沢出合露営 横尾谷は雪が少ないので夏道を伝い、唐沢出合附近で川床へ下る。唐沢谷は入っ....
白峰山脈縦断記」より 著者:小島烏水
とろとろと消えかかる。寒気の強いのと、明日の天候が気になるので、眼がよく覚める。露営地の外では、細長い爬行動物――この谷の主――東俣の川――が、蜿ねりながら太古....
谷より峰へ峰より谷へ」より 著者:小島烏水
槍ヶ岳のすぐそば――といっても、蒲田谷へ向い気味で、やや下った石コロ路の中で、露営を張ることになった、雪はすぐうしろにあるので、煮炊に不自由はない、一枚の大岩....
地図をながめて」より 著者:寺田寅彦
量した時などは、蛮人百二十名巡査十五名を従え軍隊組織で行列二里にわたり、四日間の露営をしたそうであるが、これらは民間登山家などには味わうことのできない一種の天国....
蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
借さぬものを無理借りする訳には行かぬので、氏郷の軍は奥州の厳冬の時に当って風雪の露営を幾夜も敢てした困難は察するに余りある。斯様いう場合、戦乱の世の民衆というも....
若草物語」より 著者:オルコットルイーザ・メイ
紙もそうで、危険に身をさらしたとか、つらいとかということは、すこしも書いてなく、露営、進軍、戦況などがいきいきとした筆で書かれ、たのしく希望にみちていましたが、....
加利福尼亜の宝島」より 著者:国枝史郎
」 と一声号令を下すと、元来た方へ一散に、先頭に立って走り出した。 ドームの露営地まで来て見ると、別に変わったこともない。天幕もそのまま立っている。捜索隊も....
次郎物語」より 著者:下村湖人
て、山に寝てみようね。」 次郎は眼を輝かした。徹太郎は、それからしきりに登山や露営の面白さを説き立てて、二人を喜ばした。 大巻の家までは、せいぜい一里だった....
少年連盟」より 著者:佐藤紅緑
本島内の他の諸林にゆずらないと思う。六時ごろ、一すじの川のほとりに出た。いよいよ露営だ。と、テント係のイルコックが、とんきょうな声をはなった。 「ヤアヤアだれか....
平ヶ岳登攀記」より 著者:高頭仁兵衛
川に別れて白沢を溯る、徒渉というよりは全く川を蹈むのである、約一時間半でその日の露営地と予定していた不動瀑布の上に来た、時計が五時半を指していた、此処は樹木も多....
穂高岳槍ヶ岳縦走記」より 著者:鵜殿正雄
、右手には、残雪に近く石垣を周らせる屋根なしの廃屋、此処は、燃料に遠く風も強くて露営には適せぬ。北に登る四丁で三角点の立てる一峰、標高三千七十米突、主峰の北々東....
一ノ倉沢正面の登攀」より 著者:小川登喜男
〇)―同岩塊のチムニー上の広い台地(三、三〇)―国境線の尾根(六、五〇)―南ノ耳露営(七、四五)翌朝西黒沢の道を下る。 暑い日中を重いルックザックに汗を絞られ....
明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
」を巌谷|小波が翻案したるなり。 ○四月、歌舞伎座にて、市川高麗蔵が初めて歌劇「露営の夢」を上演。作譜は北村季晴。 ○九月、日露戦争の講和条件不満のために、市内....
黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
て、更に右渓を探りて水を得。偃松現わる。五時三十分、山の中腹急峻なる草原の斜面に露営。 暁近く河瀬の音に目が覚めた。仄白い朝の光が天幕の中に吊してある小田原提....