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「露語〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

露語の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
私は懐疑派だ」より 著者:二葉亭四迷
ね。象徴主義で云う霊肉一致も思想だけで、真実一致はして居らんじゃないか。で、私は露語の所謂ストリャッフヌスト(身震いする)と云ったような時代……つまりこびり着い....
予が半生の懺悔」より 著者:二葉亭四迷
んわい……それにはロシア語が一番に必要だ。と、まあ、こんな考からして外国語学校の露語科に入学することとなった。 で、文学物を見るようになったのは、語学校へ入っ....
長谷川君と余」より 著者:夏目漱石
のばかりであった)、日本の小説の売れない事やら、露西亜へ行ったら、日本人の短篇を露語に訳して見たいという希望やら、いろいろ述べた。何しろ三人寝そべって、二三時間....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
し疳癪を起して休職願を出し、北海道から出て来たので、今後は外国語学校にでも入って露語をやろうと云って居た。陸軍を去る為に恩人の不興を買い、恋人との間も絶望の姿と....
安重根」より 著者:谷譲次
通して、人家の屋根、ニコライ堂、禿山などのウラジオ風景。遠くに一線の海。 壁は、露語と朝鮮語の宣伝びらや、切抜きや楽書でいっぱいだ。漢字で「八道義兵」、「大韓独....
道標」より 著者:宮本百合子
月ばかり前からモスク※に来ている秋山宇一は、日本からつれて来た内海厚という外語の露語科を出た若いひととずっと一緒だった。ドアをあけたのは、内海だった。 「どうで....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
幕臣で、浜松中学校の業を卒え、遠江国|中泉で小学校訓導をしていたが、外国語学校で露語生徒の入学を許し、官費を給すると聞いて、その試験を受けに来たのである。藤村は....
十二支考」より 著者:南方熊楠
出す。その諸国での名を少し挙げると、英語でアッスまたドンキイ、ラテンでアシヌス、露語でオショール、独語でエセル、ヘブリウでチャモール(牡)アトン(牝)、アラブで....
十二支考」より 著者:南方熊楠
だ(同二二巻二一三頁)、伊語で雄鶏をガロ、雌鶏をガリナ、西語で雄ガヨ、雌ガイナ、露語で雄ペツーフ、雌クリツァなど欧州では雌雄別名が多い。東洋や南洋となると、マレ....
モスクワ印象記」より 著者:宮本百合子
英語になおせばUSSRだ。後の文句はプロレタリイという語で始る。彼がもしポケット露語字典一つ持っていれば、彼の財布に鳴るすべての露貨が「全世界のプロレタリイ、団....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
るうちに自分で昂奮して赤くなるほどの美少年だった。彼女の買った白樺の小箱のうらへ露語で何か書いてくれる。モスコウのアドレスも貰ったが、とうとう訪問する機会がなか....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
。鶴さん外語のドイツ語の夏期講習に通っています、感心です。除村さんは親切にやると露語をうけている人が云っていた。これから火野氏の「麦と兵隊」をよむ。ではまた。あ....
言葉の不思議」より 著者:寺田寅彦
聚」と同音である。 冬(フユ)は「冷ゆ」に通じ「氷」に通じ (雪)にも通じる。露語の zima は霜(シモ)や寒(サム)や梵語の hima(雪)やラテンの h....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
ではなかった。それ故に軍人志望が空しくなると同時に外交官を志ざして旧外国語学校の露語科に入学した。その頃高谷塾以来の莫逆たる西源四郎も同じ語学校の支那語科に在籍....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
した。純な少年のこの憤怒はまた、彼の白面を朱のようにわななかした。 と、父親の露語の怒声がまた極度に爆発した。 下では、一時たじたじとなったが、 「なんや、....