青い鳥[語句情報] »
青い鳥
「青い鳥〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
青い鳥の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「千代女」より 著者:太宰治
十二の時に、柏木《かしわぎ》の叔父《おじ》さんが、私の綴方《つづりかた》を「
青い鳥」に投書して下さって、それが一等に当選し、選者の偉い先生が、恐ろしいくらい....
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
えるものでしょうか。マアテルリンクじゃありませんが、人生の幸福はやっぱり翼のある
青い鳥じゃないでしょうか」 と規矩男は言葉の息を切った。 父はさすがにあれだけ....
「般若心経講義」より 著者:高神覚昇
にして虚からず 故。 是。 是。 是。 是。 能。 真実。 空間の一生 あの『
青い鳥』という名高い本を書きましたメーテルリンクは、『空間の一生』という短篇のな....
「河沙魚」より 著者:林芙美子
》をたてて、ちゃぷちゃぷと岸の泥《どろ》をひたしている。広い水の上に、尾《お》の
青い鳥が流れを叩くようにすれすれに飛び交っていた。後の堤の上を、自転車が一台走っ....
「春六題」より 著者:寺田寅彦
界はどんなに恐ろしく物狂わしいものであろう。考えただけでも気が違いそうである。「
青い鳥」の森の場面ぐらいの事ではあるまい。 五 近年急に年を取っ....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
村は急にくそ真面目な顔に戻り、警部を彼方へ誘って、部屋の中をゆっくり歩きだした。
青い鳥籠 帆村は右手を肩の高さにあげて歩いている。帆村のすぐ後に、ぴったり寄り....
「幸福の感覚」より 著者:宮本百合子
めて来たではないか。ギリシア神話にある「金毛羊」の物語にしろ、メーテルリンクの「
青い鳥」をもとめて旅立ったチルチル、ミチルの物語にしろ、求めるものは幸福であると....
「灯明之巻」より 著者:泉鏡花
沙汰、と手軽い処が、南洋の島々を渡って来た。……ピイ、チョコ、キイ、キコと鳴く、
青い鳥だの、黄色な鳥だの、可愛らしい話もあったが、聞く内にハッと思ったのは、ある....
「娯楽論」より 著者:戸坂潤
から実際幸福という観念は往々にしてロマン派的なものであったり(メーテルリンクの『
青い鳥』)象徴派的なものであったりする(A・ジードの『エル・ハジ』の如き)のだ。....
「街はふるさと」より 著者:坂口安吾
一対もあれが限度で、あれ以上ではありません。あなたが今後いかほど探しても、所詮、
青い鳥ですよ。最初に捨てたものが最高のものであったと悟るだけです。万人がそうだと....
「アリゾナの女虎」より 著者:牧逸馬
上の幸福はありません。あなたはお話しが上手で、そして、歌がお得意ですわね。あの、
青い鳥の歌。そして一緒にドライヴに出ますの。それらはみんな私にとって大事なもので....
「P丘の殺人事件」より 著者:松本泰
。麗かな太陽の光が、枕元のガラス窓を訪ずれていた。薔薇の咲く裏の芝生《ローン》に
青い鳥が来て、長閑《のどか》な春の歌を唄っていた。 坂口は食事を済ませてから、....
「「死」の問題に対して」より 著者:新渡戸稲造
生と死というものはさほど区別のあるものでないかも知れんと思う。メーテルリンクの『
青い鳥』――あれは読んでも面白い戯曲であるが、私はあの実演を亜米利加《アメリカ》....
「悪僧」より 著者:田中貢太郎
た。 「このあたりかな」 背後の方で老宰相のあえぎあえぎ云うのが聞えた。小さな
青い鳥が左側の巌の尖にとまって、く、く、くと耳に染みるように鳴いた。李張の眼がそ....